お子さんがいるご家庭では、デジタルカメラは必需品ではないだろうか? でも、今お使いのデジカメでいい写真は撮れているだろうか? 今はともかく、将来お子さんが大きくなった時に「えー、なにこのヘタクソな写真~」と言われない自信はあるだろうか?
近年のデジタルカメラの出荷台数は、一眼レフタイプがコンパクトタイプを上回っている。普及価格帯のデジタル一眼レフと高機能コンパクトタイプの価格差がそれほどないことも、ユーザーの一眼レフ志向に拍車をかけている理由だろう。
本特集では、10万円前後で買える普及価格帯の最新デジタル一眼レフカメラを比較していくが、最新機種にはさまざまな付加価値機能が加わっている。初心者でもきれいな写真が撮れるようにアシストする機能はもちろん、フルHDの動画撮影機能も一眼で撮ると一味違う。
まずは機種選びで重要と思われる新しい機能についてピックアップして解説していこう。
最新のデジタル一眼レフのトレンドとは?
1.ライヴビュー機能
レンズからの映像をファインダーではなく背面モニターに表示して、そのまま撮影ができる「ライヴビュー」機能。
コンパクトデジタルカメラでは当然の機能だが、ミラーを介してファインダー画像を得る一眼レフタイプの場合、レフレックス(reflex反射)の機能自体が邪魔になるのであまり搭載されてこなかった。
とはいえ、コンパクトタイプでデジタルカメラの経験を積んだユーザー層からすれば「デジタルカメラとは背面のモニターで画像を見ながら撮影するもの」という意識が根付いているのか、各社こぞって普及価格帯のデジタル一眼レフに搭載するようになってきている。
さらに、そのライヴビュー画像をどのような位置からでも確認できるようにと、モニターの支持部にヒンジ構造を付けてバリアングル(可変)するタイプのものまである。このタイプのものは高機能コンパクトデジタルカメラに見られるものと同じである。
今までは一眼レフのファインダーに目を付けて撮影するため、ファインダーをのぞけない状態ではカメラが映像をどうとらえているのかわからなかった。しかし、背面液晶モニターがバリアングルすることによって、撮影アングルは地面すれすれのローアングルから手を伸ばして自分の背丈以上のハイアングルまで、言うなればノーファインダーの状態でも構図の確認ができる。これは、コンパクトカメラからのステップアップユーザーでなくともほしい機能だ。
この機能があれば、寝ている子供と同じ目線から撮影することもできるし、運動会でも目の前の人垣の上からカメラを差し出すことで子供の走る姿など撮影することができる。
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