iPhone/iPod touchが売れている理由のひとつは、自分好みのウィジェットを追加することでカスタマイズできる点にある。今後、Anadroidケータイやスマートフォンがどのように立ち上がるかは未知数だが、ケータイをカスタマイズする楽しさ、自由さを覚えたユーザーがこれを強く支持する可能性は充分あり得る。
そんな認識を裏付けするような市場動向の調査結果(国内)が、シード・プランニングから発表された。同社の調査概要は以下の通りだが、携帯電話向けのモバイルウィジェットだけでなく、PC向けやSNS向けのウィジェット(ミニプログラム)を含む。
【調査概要】
- 調査対象
- ウィジェット/ガジェットに関連する各分野の企業(合計23社)
OS・ソフトウェア:アップル、マイクロソフト、グーグル、RIM、アドビ システムズ、Opera、ACCESS、jig.jp、ants(GIZMO)の全9社
インターネットサービス:ヤフー(Yahoo!)、Facebook、MySpace、mixi、Amazonの全5社
携帯電話キャリア:KDDI(au)、ウィルコム、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの全4社
その他企業:ソニー、chumby、ハナツキ、サムライワークス、アップフロンティアの全5社 - 調査方法
- 直接訪問取材および電話取材、オープンデータ調査
- 調査期間
- 2009年2月10日~4月20日
2008年のコンテンツ(ウィジェット)ダウンロード市場は、約126億円規模で、約1万3000種類のコンテンツが登場したという。内訳は、ダウンロード件数で見ても金額で見ても、スマートフォン(iPhone/iPod touch)が76%程度と大多数を占める。ダウンロード件数ではPC向けも20%以上を占めるが、その多くが無料のもので、金額では1億円程度と見られる。対してスマートフォンは96億円の市場があり、今後も成長が見込まれる。なお、同社ではそのほぼすべてがアップルの「App Store」によるものとしている(関連記事)。
4年後の2013年には、アップルのAppStoreを追随する形で、グーグルの「Android Market」が成長し、RIM(Blackberry)やマイクロソフトもウィジェットのダウンロードサイトを開設。国内市場だけでも500億円を超す高い成長が見込まれる、とまとめている。