こんにちは田嶋@サーフボードです。
第15回のコラムで、食品業界のブランド化について書きましたが、今回はECサイトすべてに共通した、ブランド化のポイント、屋号のネーミングについて取り上げます。
読者の皆さんならオフィス用品を今日注文すると明日には商品が届くサービスの「明日来る」=「アスクル」を今では誰でもご存知だと思います。
私どものクライアントでも、成功しているECサイトの屋号は下記のようになっています。
- アステ京都発快眠ショップ(大東寝具)
- 必殺めっき職人(三和メッキ工業)
- 永平寺御用達の米五のみそ(米五)
- ラッピングリボンのハートリボン(マキノリボン)
- オーダーよさこい屋(横山工藝)
- パワーストーン宝石印鑑 Rose stone(小林大伸堂)
- いい肌ピオス(K・S・R)
- 開運印鑑(小林大伸堂)
(あえてURLを記載していない理由は、上記の屋号をYahoo!やGoogleなどの検索エンジンで
キーワード検索して、確認して欲しいからです。)
上記の屋号から扱い商品やサービスと、こだわりが伝わってきませんか?
売上の多いサイトや問い合わせの多いサイトの屋号は、ネーミングについて徹底的に考え抜いてから、すなわち戦略を立てた上で、サイトの構築に着手しています。
ECサイトの屋号は、トップページのタイトルや看板として表示されますが、検索エンジン対策としても重要な意味合いを持っています。それは、検索キーワードに屋号の一部にキーとなる単語を含ませていることで、検索結果の上位表示が可能になるという点です。検索エンジン対策で一番のポイントはページタイトル中(屋号)の単語です。
また、前回第17回で書きました、リピータを確保する上でも覚えやすい屋号は、次回訪問しようとした時、検索エンジンから簡単にキーワード(屋号)入力して、アクセスが可能となります。さらに、友人知人に紹介する場合でも、ネーミングが良いと伝えやすいものです。
ネーミングを考えるポイント
お客様に、自社のサービスや商品を魅力的に伝える言葉、すなわち自社のこだわりをキーワード化して表現してください。このキーワードは顧客に直感的に伝わり、魅力的で印象に残るものでなくてはいけません。
会社名や現在扱っている主力の商品名だけでは無意味なのです。自社はいったい何にこだわっているのだろうか。また、何にこだわることができるのだろうか。自社の強みは何なのだろうか。じっくり自問自答が必要です。
「こだわり」は、形や文章にして表現しましょう。ネーミングやロゴマーク、書体などもその「こだわり」が生きるように考えるべきです。
いくつか屋号のネーミングの候補をあげたら
- 分かりやすいこと
- 言いやすいこと
- 語感・響きが良いこと
- 自社をあらわすキーワードが含まれていること
をポイントに決めていきましょう。
余談ですが、私が経営している株式会社サーフボードのサイトは、毎年5月から9月にかけてアクセス数がぐんぐん伸びてきます。その後、秋から冬にかけて下降していきます。アクセス数が増えた分、直帰率(サイトに訪問した直後に他のサイトへ移動)も比例して増えてしまいます。
サーフボードというネーミングは、「時流(波)に合わせたウェブサービスの提供」と「ネットを楽しむネットサーフィン」を掛け合わせたものなのですが、夏場にアクセスが集中して多くなるのは、「波乗り」目的の方のアクセスが集中するからですね。
ウェブを活用したマーケティングが重要な時代では、検索エンジンを考慮して社名を決めることも重要なポイントかもしれませんね。
著者プロフィール
名前 | 田嶋 節和 | tajima[アットマーク]surfboard.co.jp |
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会社 | 株式会社サーフボード | |
サイト | http://www.surfboard.jp/ |