画像や動画を埋め込んだOffice文書を作ってみると、予想以上に大きなファイルサイズになってメール送信や受け渡しに苦労することがある。zipファイルに圧縮しても、画像がJPEGやPNGなど、すでに圧縮・最適化されたものはあまり小さくならないし、受信したほうでも展開する手間がかかる。
そんな困ったを解決するソフトがラネクシーから6月19日に発売される。スイスbalesio社が開発した「FILEminimizer Office(ファイルミニマイザーオフィス)」がそれで、法人向けライセンス製品と、個人向けダウンロード製品が用意されている(個人向けは5月下旬に先行販売予定)。
圧縮のポイントは、文書に埋め込んだ画像やオブジェクトのファイルサイズを最適化すること。例えば、A4用紙に対して幅1/4程度の表示サイズで使うのに、数百万画素のデジカメで撮影した4000×3000ピクセルの元画像をそのまま貼ったのでは、ファイルサイズが無駄に大きくなっている。FILEminimizerではそうした画像を表示に最適なサイズへと変更して、見た目を変えずにファイルサイズを圧縮するもの。同社では最大98%、50MBのファイルを1MBにまで圧縮できるという。変更後は元の文書ファイル形式を維持しているため、そのまま閲覧・編集などが可能だ。
それなら文書作成時に自分でリサイズして貼り付ければいい、と思うかもしれないが、毎日画像を使ったビジネス文書を作る場合、いちいちリサイズするのは面倒だ。また、関連部署(や他社)から転送された文書の場合、元画像が手元にあるとは限らない。
FILEminimizerでは、Word/Excel/PowerPoint、Outlook、Explorer(ファイラー)向けのプラグインが用意されており、ビジネス文書の作成中や作成済みのファイルを簡単な手順で最適化できる。そのほか、ファイルをFILEminimizerのアイコンにドラッグ&ドロップしても実行可能。さらに、PCにあるファイルを検索して、最適化が可能なファイルを探し出す検索機能も備えており、HDDの空き容量を増やすことができる。
対応OSはWindows 2000/XP/Vista(32bit版)、対応するOfficeは、Office 2000/2002/2003/2007、Outlook 2002/2003/2007。価格は企業向けが25ユーザーで14万1000円、50ユーザーで23万4000円など(1ライセンス分から購入可能)。個人向けは4800円(販売開始キャンペーンとして4500円で販売予定)。