デルは20日、学校への導入をメインに考えたNetbook「Latitude 2100」を国内でも発表した。価格は5万6385円からで、すでに販売が始まっている。
学校での利用を想定してラバー天板を採用
Atom N270(1.6GHz)と10.1型ワイド液晶ディスプレー(解像度1024×576ドット、タッチパネル式)を採用する。メモリー、HDD/SSD容量やバッテリー、OSなどはカスタマイズ可能。学校での使用を想定して、衝撃や傷に強いラバーコーティングのボディーを採用。色は黒・赤・青の3色。ネットブート型のシンクライアントとしての使用も想定したGigabit Ethernetや最大6時間利用可能な長時間バッテリーを選べる。
また「ネットワークアクティビティーライト」という、LEDの点灯によって、そのマシンが通信しているかどうかが分かる機能も搭載。授業中に生徒が余計な通信をしていないか、教師が把握することが可能だという。
OSはWindows XPとVistaで、XPはNetbookでは標準的なHome EditionだけでなくProfessionalも選べる(教育機関の導入時のみ)。本体サイズは幅265×奥行き187×高さ39.9mm(最薄部22.5mm)で、重量は1.32kg。バッテリー駆動時間は3セルバッテリ装着時で約3時間、6セルバッテリでは約6時間とのこと。
ライフサイクルは1年、計画的な導入を
同社はInspironシリーズでもNetbookを展開しているが、今回は企業や公共機関向けのLatitudeということで、モデルチェンジは頻繁に行わない。同社北アジア地域 公共事業マーケティング本部 クライアントソリューションマーケティングマネージャ、垂見智真氏によると「教育機関や法人では、頻繁にモデルチェンジを行うとそのつど検証の必要性が発生し、そのぶんコストがかさんでしまう。1年間のライフサイクルを確保し、その間モデルチェンジをしないということで、計画的な導入が可能になる」と説明している。
また、同社北アジア地域公共事業本部 執行役員統括本部長の郡信一郎氏は「CONNECTED CLASS ROOM」構想を、教育市場向けに推進したいとコメントした。従来の黒板を使った指導や、専用教室でパソコンを共有した授業などに変わって、電子黒板の利用や、ビデオ会議ソリューションを利用した遠隔地からの授業参加などを可能にするもの。ネットワークや各種ITソリューションを組み合わせて、これまでとは異なる新しい授業形態を提案していくものだという。