オーソドックスな構造だからこそ光る、
アビーの高品質とこだわり
ATX規格に準拠していることもあり、正直に言ってsmart 430Tには新鮮味をあまり感じない。HDD部分の手回しネジ+樹脂製ラッチによる固定も、スムーズな動作は好印象だが、一部の高級ケースでは数年前から採用していた機構。HDDの端子部分がケース側面に向けられるのもそれほど珍しいものではない。
ただ、だからこそアビーの品質の高さとこだわりが実感できた。HDDの制震パッド、左右のサイドパネル裏面を覆い尽くした遮音シート、美しいアルミ外装など。静音やケースの美しさにこだわったことのあるユーザーなら、欲しいと思っていたものばかり。さらに注目はこれらの静音機構を標準装備したこと。標準だからこそケース内エアフローを一切乱すことなく、冷却性能を劣化させることのない静音を実現できる。また、隅々まで気配りが届いた高精度の加工技術も見逃せない。静音にこだわるユーザーならぜひともsmart 430Tに注目したい。オプションで冷却性能を高めることもでき、高発熱が心配なハイエンドビデオカードやSLI/CrossFireにも対応できるなど、将来性も文句なしだ。
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第5回
ケース
長~く使える極上のPCケース2009【シルバーストン編】 -
第4回
ケース
長~く使える極上のPCケース2009【アンテック編】 -
第3回
ケース
長~く使える極上のPCケース2009【サーマルティク編】 -
第2回
ケース
長~く使える極上のPCケース2009【クーラーマスター編】 -
第-1回
ケース
長~く使える極上のPCケース2009 - この連載の一覧へ