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長~く使える極上のPCケース2009 第1回

イケてるケース、ナイスなケースを紹介!

長~く使える極上のPCケース2009【アビー編】

2009年05月22日 20時00分更新

文● 山田 広樹

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サイドパネル内側のアップ。黒く見えるのは遮音シート。この遮音シートは新幹線などにも採用されているとのこと。硬めのウレタンスポンジのような触感だ。また、折り返し部分は剛性を効果的に高められるようにコの字型を採用し、サイドパネル脱着時のペコつきはない。ただ、着脱時には力を強めに込める必要がある

加工精度の高さは、さすが日本製とうれしくなるほど。切断面がしっかりと面取りされているのがわかるだろうか。指を当てて滑らせても、けがをする心配はない

smart 430Tは3.5インチオープンベイを備えないため、3.5-5インチ変換アダプターが付属している。アダプターそのものはとくに特徴はないが、注目はパネル部分。1.2mm厚のアルミ材で美しい外観を損なわない

ビデオカードの装着をシミュレート。使用したのは全長240mmのもの。3.5インチシャドウベイが近く、少々窮屈な感じはするものの、ケーブルの取り回しのよさでこの増設スペースの問題はカバーできる

下の縦長スリットには、オプションのビデオカード冷却用ファン「VGA Cooling Fan Unit」を増設可能。同オプションはビデオカードの放熱をケース背面に排気する。側面ではなくケースの背面に排気することで、体感騒音の増加を最小限に抑えている。ビデオカードの位置にも非常に近く効果の高さは抜群

オーソドックスな構造だからこそ光る、
アビーの高品質とこだわり

 ATX規格に準拠していることもあり、正直に言ってsmart 430Tには新鮮味をあまり感じない。HDD部分の手回しネジ+樹脂製ラッチによる固定も、スムーズな動作は好印象だが、一部の高級ケースでは数年前から採用していた機構。HDDの端子部分がケース側面に向けられるのもそれほど珍しいものではない。
 ただ、だからこそアビーの品質の高さとこだわりが実感できた。HDDの制震パッド、左右のサイドパネル裏面を覆い尽くした遮音シート、美しいアルミ外装など。静音やケースの美しさにこだわったことのあるユーザーなら、欲しいと思っていたものばかり。さらに注目はこれらの静音機構を標準装備したこと。標準だからこそケース内エアフローを一切乱すことなく、冷却性能を劣化させることのない静音を実現できる。また、隅々まで気配りが届いた高精度の加工技術も見逃せない。静音にこだわるユーザーならぜひともsmart 430Tに注目したい。オプションで冷却性能を高めることもでき、高発熱が心配なハイエンドビデオカードやSLI/CrossFireにも対応できるなど、将来性も文句なしだ。

(次ページへ続く)

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