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手軽に手が届くミニタワーCore i7 m9690jp

2009年03月30日 13時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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Core i7の高性能が手の届く価格で

 評価機材で簡単なベンチマークテストを行なった。同じCPUを搭載するStudio XPS 435でのテストと比較したグラフを掲載する。

評価機の主な仕様
CPU:Core i7 920(2.66GHz)|メモリー:DDR3-1066 3GB|グラフィックス:GeForce 9800 GT(1GB)
HDD:2TB(1TB×2、RAID 0)|OS:Windows Vista Home Premium 64bit版
価格:13万9020円

 Studio XPS 435はOSを32bit/64bitから選べたのに対して、m9690は64bit版のみとなっている。そのため、PCMark Vantageの32bitモードでのテスト結果は、64bit OS上で32bitアプリケーションを動かす際のオーバーヘッドが響いてか、Studio XPS 435(32bit OSで計測)にやや劣り、64bitモードでは優るという結果になっているのが興味深い。

PCMark Vantageでの計測結果

PCMark Vantageでの計測結果。m9690は32bit/64bitの両方で計測

3DMark06/3DMark Vantageでの計測結果

3DMark06/3DMark Vantageでの計測結果

 グラフィックス性能を測るテストでは、GPUの世代が新しいStudio XPS 435(Radeon HD 4850搭載)が、3DMark Vantageで上回った。CPU性能はほぼ互角なので、純粋にGPUの差と見てよいだろう。

 m9690はベンチマーク中も動作音が非常に静かで、試用中に騒音でストレスを感じることはなかった。デザインで特に目立つという筐体ではないが、内部は堅実で静音性に優れた作りのようだ。ボディー上部の「ケーブルマネージメント」も、後部USB端子にポータブル機器をつなぐ際に、ケーブルが散らかることを防ぐなど、細かい配慮が行き届いている。

ケーブルマネージメントで、背面から回したUSBケーブルを留めた様子

ケーブルマネージメントで、背面から回したUSBケーブルを留めた様子。本体上部は軽く窪んでいるので、写真のように上にオーディオプレーヤーを置いても、落としたりしにくい。細かい配慮が行き届いた筐体だ

 そのうえ価格も安い。前述のとおり、最低価格は8万9880円。評価機の構成でも14万円未満と格安だ。ホワイトボックス系のパソコンベンダーに匹敵、あるいは下回るほどの値段で、高性能なCore i7デスクトップが手に入るわけだ。

 コストよりとにかく性能を……というニーズには向かないが、ゲームやHDビデオ編集など、パワーを要するほとんどの用途に十分応えられる性能を安価に手に入れられる、非常にお買い得の製品と言えるだろう。

Pavilion Desktop PC m9690jp/CTの主なスペック
CPU Core i7 940(2.93GHz)/Core i7 920(2.66GHz)
メモリー DDR3-1066 3~12GB
グラフィックス GeForce 9800 GT(1GB)/Radeon HD 4850(1GB)/GeForce 9600 GS(768MB)
HDD 320GB~2TB(1TB×2、RAID 0、1構成可)
光学ドライブ 記録型BDドライブ、BDコンボドライブ、DVDスーパーマルチドライブ
テレビ機能 オプションで地上デジタル放送チューナー×2
サイズ 幅178×奥行き422×高さ394mm
OS Windows Vista Ultimate SP1 64bit/Home Premium SP1 64bit
価格 8万9880円から

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