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初夏を撮るデジカメ――サンプル比較編

初夏を撮るデジカメ――サンプル比較編

2006年05月08日 00時00分更新

文● 小林 伸

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感度による比較

 ISO感度を変えながら、夜景撮影を行ない、画質の荒れがどの程度出てくるかを比較した。基本的に同一条件での撮影となるが、三脚を設置できなかったため、ブレが出てしまっているものがある点はご容赦願いたい。なお、サンプルは広角側/開放付近で撮影した。右端の部分を等倍で切り抜いたものを掲載している。

 なお、PowerShot S3 ISは、撮影したサンプルのExif情報が、実際の撮影設定をうまく反映しておらず、掲載を見送った。この件に関しては確認のうえ、別記事で詳細を紹介する。

実際に撮影した範囲。サンプルは右端の白い壁の部分を800×600ドットで切り抜いて掲載している

EOS Kiss Digital N

 ISO 100から400まではほとんどノイズらしいノイズは見られない。ISO 800で少し、ISO 1600になればはっきりと分かる。使用用途にもよるがどの感度でも実用上問題になるレベルとはいえないだろう。

ISO 100
ISO 200
ISO 400
ISO 800
ISO 1600

D50

 ISO 800でもノイズはそれほど目立たない。ISO 1600でもノイズはほとんど目立たず、常用の域ではないだろうか。

ISO 200
ISO 400
ISO 800
ISO 1600

*ist DL2

 ISO 200から400くらいまでは目立ったノイズは見当たらない。800にあんり目立ち始め、1600では全体にザラついた印象を受ける。3200ではかなりすごい。緊急用など割り切った使い方が必要になるだろう。しかし、それも等倍表示で見た場合である。

ISO 200
ISO 400
ISO 800
ISO 1600
ISO 3200

E-500

 フルフレームCCDのダイナミックレンジは広いはずなのだが、ISO 400ですでにノイズが目立ち始めている。800ではコントラストに助けられて少しザラついた程度の感じ、1600ではザラザラの印象を受け、等倍に表示しなくともよくわかる。なお、同じ条件で撮影しているが、ホワイトバランスがそれぞれ違っている。異なる種類の光源が混じったシチュエーションのため、その影響が出たのだろうか。

ISO 100
ISO 200
ISO 400
ISO 800
ISO 1600

LUMIX DMC-FZ30

ISO100から400までホワイトバランスにもばらつきは見られない。ヴィーナスエンジンIIの効果かアンダー部の描写もきれいである。

ISO 80
ISO 100
ISO 200
ISO 400

Cyber-shot DSC-R1

 ISO 400まではノイズらしいノイズは見られない。800になると目立ち始め、1600では結構出ている。しかし、ザラついた印象こそうけるものの、全体の色の印象まで変わるほどではない。

ISO 160
ISO 200
ISO 400
ISO 800
ISO 1600
ISO 3200

EasyShare P880

 ISO200でも偽色ノイズは見られるようになるが、それが400になって増えはするものの絵を破綻させるまでにはいたらない。

ISO 50
ISO 100
ISO 200
ISO 400

GR DIGITAL

 ノイズの発生はISO 200あたりから見られるようになる。感度を増すごとに当然ノイズは増えていく。

ISO 64
ISO 100
ISO 200
ISO 400
ISO 800
ISO 1600
備考:サンプル画像は、ISO感度以外は、いずれもプログラムオートの標準設定で撮影したものです。各製品の最高画質と解像度で撮影を行なっていますが、ウェブでの記事化に当たって、一部をトリミングして掲載しています。(編集部)

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