ATIテクノロジーズ
RADEON X800XTを採用するASUSTeKのハイエンドビデオカード「Extreme AX800XT/2DT」。実売価格は6万円台後半。 |
NVIDIAのライバルであるATIは、従来よりビデオデコーダや動き予測エンジンなど、MPEGデコードのアクセラレーション機能を実現。またRADEON 9000シリーズ以降では低ビットレートのビデオでしばしば発生するブロックノイズを目立たなくする「FullStream」を導入するなど、映像再生のためのさまざまな機能を提供している。
デインターレース方法の選択。フレームを補完し秒間60フレームで再生する「Bob」のほかに輪郭のノイズが出にくい「動き適応型」などを選択できる。 | 映像補整の設定。4種類の設定があらかじめ用意されているほか、ウィザードを用いることで自身のPC環境に最適な状態をカンタンに構築できる。 |
そのATIが6月に公開した「CATALYST 5.6」において、Windows Media Video(WMV)デコードのアクセラレーションをはじめ、ウィザードによる映像補整の設定支援機能、デインターレース方法の選択機能などを追加し、映像の再生支援に関する機能を強化した。対応GPUはRADEON 7x00/8500/9x00/Xシリーズとなる。
画面下の「Windows Mediaの設定」に、「Windows Media Videoアクセラレータ」とある。このチェックがオンであれば、WMVのデコード支援が有効になる。 |
これらの設定は「CATALYST Control Center」と呼ばれるユーザーインターフェイスからアクセスでき、デインターレース設定などでは実際に映像サンプルを見ながら設定を変更できるようになっている。
ATIでは将来的にH.264のサポートなども予定している。今後の動向に要注目だ。