夏になると気になるのがファンの回転音だ。この時期、とくに筐体内やCPUクーラーの温度で回転数を自動調整するPCを使用していると、最大値に近い回転数で動作しており、かなり耳障りだ。そういった“音”にこだわる層に向けて多くのメーカーが水冷キットを市場に投入している。最近では、Thermaltake製の「Symphony」やGigabyte製の「3D Galaxy」などが注目を浴びた。そこで今回は、現在秋葉原で販売されている各社の水冷キットの種類を整理する意味合いも含めて、各製品の実売価格を調査した。
ショップの中には、実際に水冷キットを組み込んだPCを動作させ、その静音性をユーザーに確かめてもらうようにしているところもある | 店頭ポップには、製品の特徴が記述されている。差違が分からなかったら店員に尋ねてみよう |
ショップを回っていて聞かれたのが、水冷キットは一時期ほどの人気がなくなってきたということだ。ある店員は「初期の製品は水漏れや冷却水を冷やすためのファンの音が大きく、あまりいい評価を得られなかった。その影響がまだある」という。また、「構造上チューブから冷却水が蒸発してしまうことが避けられず、1年に1度は冷却水を補充しなければならないなど“メンテナンスフリー”ではないことが人気が頭打ちになってきた要因」としている。とは言え、水冷キットは根強い人気があるのも事実。あるショップでは「どの製品も発売からコンスタントに売れていく」という。
水冷キットを使用すればCPUの温度を室温程度まで冷却可能だ。また、冷却ファンやポンプの改良により、よほど耳を近づけてみないと動作しているのかどうか分からないくらいになっている。進化した水冷キットを、お盆休み中に導入してみるのはいかがだろうか?