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新世代オンボードデバイスの実力

新世代オンボードデバイスの実力

2005年02月24日 00時00分更新

文● 鈴木 雅暢

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あまり知られていない
シリアルATAの設定方法

ASUSTeKのマニュアルには、S3スタンバイを正常に行なうためにブートディスクはMASTER側に接続するよう指示されている
写真1 ASUSTeKのマニュアルには、S3スタンバイを正常に行なうためにブートディスクはMASTER側に接続するよう指示されている。

 ICH6は4ポートのシリアルATAインターフェイスを持っている。特にICH6Rを搭載するものは見慣れないモードなども出てきて、BIOS設定が複雑になっている。ここではあまり知られていないシリアルATAの使い方(特に単体での利用方法)についてまとめてみよう。

BIOSセットアップのメイン画面 ICH6Rの場合は3種類のモードが選択できる
画面1 BIOSセットアップのメイン画面。IDE/シリアルATAの設定は「IDE Configuration」で行なう。デバイスの一覧は設定保存→リブート後に更新される。設定後にどのように表示されるかいろいろ試してみると理解できるようになるだろう。画面2 ICH6Rの場合は3種類のモードが選択できるが、シリアルATA HDDを単体で普通に使う場合には「Standard IDE」、単体でシリアルATAII対応HDDを使う場合には「AHCI」を選択する。RAIDを使う場合は「RAID」を選ぶ。
将来的にRAIDを使う可能性があるなら最初から「RAID」に 「Standard IDE」には「Compatible Mode」と「Enhanced Mode」の2種類がある
画面3 将来的にRAIDを使う可能性があるなら最初から「RAID」にしておく。「S-ATA BOOTROM」を「Disable」にしておけば、RAID BIOSが起動して遅くなることもない。RAID BIOSからRAIDアレイを組みたい場合は「Enable」にしておけばよい。画面4 「Standard IDE」には「Compatible Mode」と「Enhanced Mode」の2種類がある。後者は旧来IDEのプライマリとセカンダリに加えて、SATAを拡張したモード。通常はこれが基本だ。「Enhanced Mode Support On」は通常は「S-ATA」でいい。
「Compatible Mode」では、旧来IDEのプライマリ/セカンダリの枠内にSATAをエミュレートさせることができる シリアルATAのモードが「Standard IDE」ならば特にドライバなしでも普通にWindows XPをインストールできる
画面5 「Compatible Mode」では、旧来IDEのプライマリ/セカンダリの枠内にSATAをエミュレートさせることができる。MS-DOSベースのユーティリティなどで、「Enhanced Mode」ではシリアルATA HDDを認識してくれない時に使う。画面6 シリアルATAのモードが「Standard IDE」ならば特にドライバなしでも普通にWindows XPをインストールできる。「AHCI」か「RAID」の場合は青画面表示直後に「F6」キーを押してフロッピーからドライバ(IAAR 4.x)を組み込む必要がある。オンボードのRAIDコントローラからブートしたい場合も同様だ。

●まとめ

  • 基本は「Standard IDE」モードの「Enhanced Mode」
  • MS-DOSから利用するには「Standard IDE」モードの「Compatible Mode」
  • ICH6RでRAIDを使う可能性があるなら最初から「RAID」モードに
  • ICH6Rの「RAID」「AHCI」モードではOSセットアップ時にドライバが必須

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