カシオ計算機/三洋電機/KDDI
オープンプライス
堀田ゆいかさん |
“ASCII24 ポートレート”では、毎月決まったデジタルカメラなどにスポットをあて、操作感や画質などをレビューします。9月はKDDI(株)と沖縄セルラー電話(株)の“au”ブランドの携帯電話「A5406CA」と「W21SA」にスポットを当て、タレントの堀田ゆいかさんをモデルに操作感や画質などをチェックします。A5406CAは、下り最大144kbps/上り最大64kbpsのデータ通信に対応する3G携帯電話サービス“CDMA 1X”向けの機種で、W21SAは、下り最大2.4Mbps/上り最大144kbpsのデータ通信に対応する3G携帯電話サービス“CDMA 1X WIN”向けの機種です。いずれもそのサービスの中で最も高画素で、オートフォーカスに対応したカメラを搭載しています。第1回はカメラ機能の操作性を、第2~3回は画質を紹介します。
オートフォーカスやベストショットなど撮影サポート機能満載
A5406CA(ノーチラスホワイト)を手にする堀田さん |
カシオ計算機(株)製のA5406CAは、有効320万画素CCDカメラ機能を搭載した世界初の携帯電話として、6月末に発売された。小型メモリーカードはもちろん(miniSDカード、別売り)、オートフォーカスにも対応しており(※1)、デジタルカメラ機能と画質に対するこだわりを感じさせるモデルだ。
※1 2004年8月配布のカタログに掲載されているauの携帯電話全19機種のうち、オートフォーカスに対応するのは4機種。CDMA 1X対応13機種のうち、オートフォーカスに対応するのはA5406CAを含めたカシオ計算機製の3機種。CDMA 1X WIN対応6機種のうち、オートフォーカスに対応するのは三洋電機(株)製のW21SAのみ。端末を開いた時のサイズは幅52×奥行き28×高さ102mm。重さは約125g。メインディスプレーは、2.3インチのTFD液晶パネル(240×320ドット/1568万色) | サブディスプレーは、約1.1インチのTFD液晶パネル(72×96ドット) | 地面には直径14mmのサラウンドツインスピーカーを搭載 |
右側面にはシャッターボタンのほか、“マナーモード”への切り替えスイッチを備える | 左側面にはイヤホンジャックを搭載 | miniSDカード差込み口は、地面のヒンジ部付近 |
撮影時には2.4インチのTFD液晶パネル(240×320ドット/1568万色)をファインダー替わりに使う。カメラはちょうどその裏側(ヒンジ寄り、中央より若干右側)にあり、レンズと液晶画面との角度差がないので、撮影時のフレーミングがしやすい。また、いわゆる“自分撮り”をしたい場合は、カメラと同じ天面に搭載さた約1.1インチ(72×96ドット)のTFD液晶パネルで画像を確認しながら撮影する。表示される画像は小さいが、コントラストが高く、大まかなフレーミングであれば充分対応できる。
バスの時刻表を撮る堀田さん | カメラを構える場合の手元 | |
カメラを構えたところ。通常(対面に被写体がある場合)は、利き手がシャッター(カーソルキー中央ボタン)を押せるように本体を持ち、空いた手はその上からそっと包み込むように構える。片手で構えてカーソルキー中央ボタンを押し込むと、押し込んだ瞬間に本体がブレてしまうことが多い |
A5406CAのオートフォーカスには“フォーカスロック”機能が備わっており、画面中心のフォーカスエリアでピントを合わせた後、フレームを移動し画面内の隅にフォーカスの合った被写体を置くような構図の写真を撮ることができる。人物を手前にして、背景の建物をフレーム内に入るような構図したいときなどに便利だろう。
静止画の撮影サイズは、“ケータイサイズ”(160×120ドット)からQXGAサイズ(1536×2048ドット)までで、パノラマサイズ(2048×736ドット)での撮影も可能。これらは100KB以下でかつSXGA(1024×1280ドット)以下のサイズあれば、auや他キャリアの携帯電話に送信できる(※2)。12.8倍のデジタルズーム機能を備え、32段階でズーミングが可能。撮影補助機能として、撮影時のシチュエーションにあわせて彩度や焦点距離、露出などを自動的に設定する、カシオならではの“ベストショット”機能を持っている。ベストショット機能のモードは、“風景”“人物”“文字”“食べ物”など9種類。そのほか撮影補助機能として、ワンボタンで最大9枚の画像を連続撮影できる連写機能(撮影間隔は1秒間に3~4.5枚程度)、画面半分を左右で別々に撮影して合成するカップリングショット機能、同じく上下で別々に撮影して合成するアップダウンショット機能、モノトーン/セピア/ネガ反転の3種類の色調が選べる撮影効果機能(ベストショット機能との併用は不可)などを搭載する(※3)。
※2 CDMA 1X向けの機種は100KB以下でかつSXGA以下のサイズのファイル、CDMA 1X WIN向けの機種は150KB以下のファイルをメールに添付して他の携帯電話に送信可能。(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの“mova(ムーバ)”シリーズなど、添付ファイルが受信できない仕様の携帯電話に向けては、画像をサーバーにアップロードして、画像がダウンロードできるURLをメールで送る“フォトメール便”というサービスが用意されている。詳しくはKDDIのホームページを参照のこと※3 代表的な撮影補助機能を使った作例は次回以降に紹介