テニスウェアに身を包み、XaviX Portのテニスゲームをデモするお姉さん |
TVに接続して剣を振るだけの手軽さながら、ゲーム性の高さや剣の動作判定の精巧さから、月刊アスキー編集部でも大いに注目された、昨年末発売のゲーム専用機『剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣』。発売元は(株)スクウェア・エニックスだが、剣の動きを検出する技術には、新世代(株)の“XaviXテクノロジー”が使われている。その新世代(株)が2004 International CESでブースを構え、XaviXテクノロジーを利用した新型ゲーム専用機『XaviX Port』を展示していた。
『XaviX Port』本体。米国での価格は79.99ドル |
XaviXテクノロジーとは、グラフィックスやサウンド回路を含む独自開発のマイクロプロセッサーを使ったシステムの呼称で、このシステムに剣神ドラゴンクエストでは赤外線LEDとCCDカメラを組み合わせることで、剣に貼り付けた銀色の反射体(赤外線を反射する)の形状や動きを検出し、ユーザーの動きを判定している。
卓球のラケットを一回り大きくしたようなテニスゲームの専用コントローラーとゲームカセットのセット。価格は59.99ドル |
米国で夏ごろ発売予定というXaviX Portは、剣神ドラゴンクエストと同様にTVに直接接続するゲーム機本体と、テニス/野球/ボーリングのゲームプログラムを収めた3種類のカートリッジ、およびそれぞれのスポーツにあわせた形状のコントローラーで構成される。プレイヤーはTVの前でコントローラーを構えて、画面に合わせてコントローラーを動かすという身体を使ったゲーム機だ。米国での販売価格は、本体が79.99ドル(約8700円)、ソフトは各59.99ドル(約6500円)。
野球ではバットとボールの両方を使う。ボールには手首に巻いて画面にぶつけないためのストラップが付いている | ボーリングも同様に手首に巻くストラップ付き。しかし興奮し過ぎたら、うっかりぶつけちゃいそう |
ブースではテニスウェアや野球のユニフォームを着た女性がインストラクター役になって、ゲームのプレイ方法を説明していた。XaviXブースで展示商品の説明を行なっていた新世代(株)の代表取締役の中川克也氏は、「日本での発売は未定だが、従来のゲーム機とは違って体を動かす必要があるので、フィットネスやリハビリテーションなど、既存のゲームとは違う市場に売り込んで行きたいと考えている。今回展示した3本のソフトはいずれも自社開発によるものだが、こうした市場やゲームシステムに興味を持っているソフトメーカーに声を掛けている」と話す。スポーツゲームは日本でも人気のゲームジャンルだけに、ぜひ発売してほしいところだ。