アイ・オー・データ機器
3万2800円(2003年7月1日価格改定)
『GOOD』
- 3D Y/C分離/ゴーストリデューサの搭載による高い映像品質。
- 単体でもDVコンバータとして利用できる。
『BAD』
- TV番組の視聴・録画を行う「DigitalTV Recorder」の機能およびユーザーインターフェイスに若干難アリ。
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●【単体でも使えるユニット本体】各種ビデオ端子などが並ぶフロントパネル。なお、単体でもアナログ→DVコンバータとして使用できる。アナログ入力をサポートしていないDVカメラを所有している人は重宝するはず。 |
TV番組やVHSに代表されるアナログソースの映像を高画質でデジタル化したいという要望は、日に日に高まっている。今回登場した「GV-1394TV」は、ハードウェアDVコーデックを搭載し、DVキャプチャを可能にしたTVチューナユニットだ。
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●【課題の残るコントロールソフト】 TV番組の視聴や録画を行う「DigitalTV Recorder」。非常にシンプルな機能のソフトだが、録画予約の設定などはもちろん可能である。 |
GV-1394TVはフレーム間圧縮を行わないDVフォーマットを用いるため映像品質の面ではMPEG-2よりも有利で、動きの激しい映像ではその差が顕著に表れる。また、キャプチャ後の編集面でも有利。もっともそのぶんデータレートは25Mbpsと高く、10分の記録でファイルサイズは2GB強。TV番組などをどんどん録画するには大容量HDDが不可欠だ。また、映像補正機能は「3D Y/C分離」「ゴーストリデューサ」と、TV番組の視聴に便利機能を搭載している。
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●【接続インターフェイスはIEEE1394】 ユニット背面にはTVチューナに電力供給のためのコネクタ、そしてIEEE1394ポートが並ぶ。IEEE1394ポートは6ピン×1に4ピン×1の2ポート。 |
TV番組の視聴・録画を行うソフトウェアは「DigitalTV Recorder」。必要最低限の機能を盛り込んだシンプルなソフトで、タイムシフトなどの便利な機能はない。また、録画ボタンを押す前にファイル名の入力が必要になるなど、使い勝手の面では発展途上の感を受けた。なお、記録フォーマットはDV-AVIのほか、ソフトウェアエンコードによりMPEG-1/MPEG-2とWMVにも対応する。ただ、GV-1394TVはWindowsの標準ドライバで認識されるため、OHCI準拠のIEEE1394インターフェイスに対応するキャプチャツールから映像を取り込むことも可能だ。つまり、すでに手になじんだソフトも使えるワケ。
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「DVD MovieWriter2 with AC-3」 | | Dolby Digitalの音声圧縮に対応。 |
【DVD出力もサポート】付属ソフトにDVDオーサリングソフトの「DVD MovieWriter2 with AC-3」を付属している。Dolby Digitalの音声圧縮に対応した特別バージョンだ。 |
価格は3万2800円(編集部注:2003年7月1日価格改定)。店頭での実売は3万円前後だろう。家電的なスタイルでTVを視聴したい人には向かないが、映像品質を重視する人や記録した映像の加工編集を考える人には魅力ある選択肢と言える。
GV-1394TVの主なスペック |
製品名 |
GV-1394TV |
対応OS |
Windows 98 SE/Me/2000/XP |
CPU |
PentiumIII-550MHz以上/Pentium 4/Athlon-550MHz以上/Duron |
HDD |
150MHz以上(録画データ領域が別途必要) |
インターフェイス |
IEEE1394×2(4ピン/6ピン×1、OHCI準拠) |
ビデオ入力 |
S-VIDEO×1、コンポジット×1 |
オーディオ入力 |
RCA×1(ステレオ) |
サイズ |
約180(W)×180(D)×50(H)mm |
重量 |
約650g |