外出先からホームサーバにアクセス
ホームサーバは「家庭のサーバ」だが、せっかくのネットワークなのだから内部も外部も関係なく使いたい。ここでは外部から使えるホームサーバを紹介しよう。
マルチメディアデータの管理・配信の中心的存在としての役割を増しつつあるホームサーバだが、今のところ焦点は「どのようなデータを」「どうやって」扱うか、という点にとどまっている。PC上からTVやAV機器へという流れはあるが、その利用は家庭内に限定されている。
とはいえ本来「サーバ」として「ネットワーク」につながれている以上、どこからでも同じようにアクセスができてもいいはずである。動画にはまだ足りない帯域、ルータのNAT越え、セキュリティや認証、動的に変化するIPアドレスなど、確かにむずかしい問題は多いが、せっかくのブロードバンド時代、自宅のサーバをどこからでも同じように使いたいというニーズは、これからますます大きくなるだろう。
ここでは、そうした「ユビキタスな自宅サーバ」を実現した先進的な製品と、特別な製品を使うことなく、外部から自宅サーバへアクセスするノウハウをまとめてみよう。
小さなボディに満載された機能
HG-01Sは小さなボディながらTVチューナ、HDDレコーダ、ワイヤレスブロードバンドルータ、Webサーバ、ファイルサーバなどの機能を搭載した贅沢なホームサーバだ。
図 HG-01Sは外部からも内部からもアクセスできる。 |
HG-01Sは単体でもTVに接続して各種設定やEPGによる録画予約、TV画面でのWebページ閲覧などができ、さらにPCと連携すればPCでのTV画面表示やファイル共有なども可能である。HG-01Sの最大の特徴は、HG-01S本体に登録したPCならば外部ネットワークからでも録画したビデオの閲覧などが可能なこと。さらにスチル画像を公開する「公開アルバム」機能や、カメラ付き携帯電話から投稿できる「投稿アルバム」機能も備えている。また、携帯電話では出先からの録画予約も可能だ。
盛り沢山の機能を持つHG-01Sだが、本体サイズは意外に小さい。左右の青色の部品を除けばフットプリントは本誌とほぼ同じで、HG-01Sのほうが奥行き方向に3cmほど長い程度で、厚みは本誌4~5冊といったところだ。
写真1 HG-01Sの背面。アンテナ入力/出力端子、コンポジット入出力端子、S-VIDEO入出力端子、WAN側Ethernet端子とUSBポート、LAN側Ethernetポートが並ぶ。 |