1年越しの上位モデル登場
写真 933AMHz版から1年近くのときが過ぎて、ようやく1.0AGHzに到達した。ちなみに、クロックのあとに付いている“A”の意味は相変わらずよくわからない。 |
VIA Technologies「C3-933AMHz」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
もはやAMDのAthlonシリーズのみとなった感があるx86互換CPUだが、どっこいVIAのC3も生きていた。前回紹介した933AMHz版からほぼ1年が過ぎ、ようやく1GHzに到達した。
C3の特徴といえば、何といっても低消費電力に尽きる。最近では単体CPUとしてより、「Eden」と呼ばれる組み込み用x86ソリューションの一部として見るケースが多くなっており、静穏小型キューブPC用に作られたマザーボードでは、クロックは667MHz程度に留まるが、CPUのファンレス動作を実現する製品もある。
C3-1.0AGHzの詳細はというと、VIAのサイトにも情報がないため不明な部分も多いが、933AMHz版と同じ「Ezra」コアを用いていると思われる。製造プロセスは0.13μm、1次キャッシュは128KB、2次キャッシュは64KB。ただ、動作電圧は1.35Vから1.45Vへと引き上げられた。933AMHz版をオーバークロックした際、コア電圧を上げても1GHzでの動作が不可能だったことからも、コアの能力が限界に近づいているものと推察できる。
なお、あらためてベンチマークテストも行ったが、性能はあまり期待しないほうがいいレベル。もちろん通常のWindows操作などには問題ないが、あともう少しマルチメディア性能が高ければEdenでの利用にも用途が広がったはずなので、残念な部分だ。
ベンチマークテスト結果
●【グラフ1/2】 Sandra 2003/SYSmark 2002の結果 |
- マザーボード(比較対象)
- Gigabyte GA-6VTX(Apollo Pro133T)
- メモリ
- 256MB(PC133 SDRAM)
- ビデオ
- GeForce4 Ti4200-8X搭載カード
- OS
- Windows XP Professional英語版+SP1
C3-1.0AGHzの主なスペック | |
製品名 | C3-1.0AGHz |
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FSB | 133MHz(7.5倍) |
動作電圧 | 1.45V |