3月下旬にサンプルが一部ショップに入荷していたIwill製デュアルXeonマザー「DPI533」の販売が開始された。32bit PCIスロットのみながらATXフォームファクタを採用し一般のコンシューマ用マザーに近い構成で注目を集めていた製品だ。
こちらはサンプル版。製品版はSerial ATAが省かれている |
3万円台の値を付けたスーパーコムは早くも完売 |
サンプルが入荷したぷらっとホームでも本日より発売 |
チップセットは、FSB533MHzとデュアルチャネルDDRに対応した“Placer”こと“E7505”。通常ならば“E7505 MCH”、“ICH4”、PCI-Xバスコントローラ“P64H2”という3チップ構成になるところだが、64bit PCI-Xスロットを省きNorth/South Bridgeの2チップで済ませたことが基板の小型化に繋がっている9ようだ。拡張スロットはAGP Pro(8X対応)×1、32bit PCI×5、DIMM×4で、Intel製“82540EM ”チップによるギガビットイーサネット機能がオンボード。予定通りSerial ATA RAID機能は省かれ空きパターンとなっている。
注目は販売価格で、スーパーコムで3万9800円(完売)、TSUKUMO eX.で4万799円、ぷらっとホームで4万2800円。Extend ATXフォームファクタ対応ケースを買い直す必要はなく、サイズの上ではATXケースの流用が可能。電源はXeon対応のものに換装する必要があるとは言え、条件が合えば全てあわせて10万円弱の出費でXeonデュアル環境に移行できる計算になる。同様のATX“E7505”マザーはこの後もMSI、TYANから発売されると言われており、いずれも同程度の価格になりそう。Xeon環境をぐっと身近にする注目すべき製品といえよう。
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