入社式の季節、すでに会社の顔とも言える日本オラクル(株)の社員犬“ウェンディ”も、ほかの新入社員とともに4月1日に入社したという。ホームページでの情報提供も同日付けで『日本オラクル、社員犬“ウェンディ”のホームページを開設』と開始された。待遇は重役並みとも言われており、景気低迷で新卒の採用を控える企業が多い中、なんともうらやましいかぎりだが、これだけマスコミに取り上げられ、同社が社員の“癒し”にも配慮していることまで全国的に知らしめた効果を考えれば、企業イメージの向上でへたな広告を打つよりはるかに効率的と言えるだろう。
1位と3位は先週からランクインしているブロードバンド回線の高速化に関連した『センティリアム、ADSLの下りを50Mbpsに高速化する“eXtremeDSLMAX”技術を発表――距離も7kmまで延長可能』と、『ジュピターテレコム、CATVインターネット“J-COM Broadband”で下り30Mbpsの試験サービスを開始』。ADSLなどの銅線を使ったサービスは、当面、エリア拡大と高速化が進むと思われるが、Bフレッツが着実に提供エリアを拡大しているほか、首都圏などではすでに光ファイバーを導入したマンションの建設も始まっており、今後急速に光サービスが普及しそうな予感がする。光ファイバー対応マンションではギガビット(Gigabit)化が容易という将来性に着目したい。
ブロードバンドインフラが確立すれば、次はサービスやコンテンツがついてくる。『ISP運営8社が“IP電話普及ISP連絡会”を発足――品質やサービスポリシーのガイドラインを作成』は、料金などの面が強調され、品質やポリシーがISPでまちまちであるIP電話サービスでガイドラインをまとめようというもの。これからはインフラ上のサービスの品質が今まで以上に重要になるということだ。『ヤフー、日本音楽著作権協会と基本契約を締結――音楽の無料配信で』では、難しい問題をはらんでいる音楽著作権で、関連団体と提携したことで注目したい。契約の詳細は明らかになっていないが、具体的なサービスがいつどのように開始されるか気になるところだろう。
4位の『クラムワークス、2.5インチHDD互換のLinux搭載フラッシュROMカード『Magic NC Plus for Notebook』を発売』は、ノートパソコンのHDDと換装してLinux端末にするROMカード。HDDのような可動部分を持たないため、静音化などの面でもメリットがある。また、ネットワークアプライアンス(専用機)と違って、もし必要ならWindowsノートなどに戻すこともできるのがユーザーにはありがたいのではないだろうか。
ASCII24 Business Centerランキング(2003年3月31日~4月4日)
ランク | 先週 | 掲載日 | タイトル |
---|---|---|---|
1 | 7 | 03月24日 | センティリアム、ADSLの下りを50Mbpsに高速化する“eXtremeDSLMAX”技術を発表――距離も7kmまで延長可能 |
2 | - | 04月01日 | 日本オラクル、社員犬“ウェンディ”のホームページを開設 |
3 | 10 | 03月24日 | ジュピターテレコム、CATVインターネット“J-COM Broadband”で下り30Mbpsの試験サービスを開始 |
4 | - | 02月02日 | クラムワークス、2.5インチHDD互換のLinux搭載フラッシュROMカード『Magic NC Plus for Notebook』を発売 |
5 | 3 | 03月26日 | さくらや、“新宿パソコン”を発売――シャープ製15インチ液晶ディスプレー付きで9万4800円 |
6 | - | 03月31日 | インテュイット、“弥生株式会社”に社名を変更 |
7 | - | 04月03日 | ヤフー、日本音楽著作権協会と基本契約を締結――音楽の無料配信で |
8 | - | 03月31日 | 日立、動画処理を強化したメディアプロセッサー“BroadGear”シリーズを発売 |
9 | - | 04月02日 | ナナオ、17インチ液晶ディスプレー『FlexScan L557』と18.1インチの『EIZO FlexScan L695』を発売 |
10 | - | 03月31日 | ISP運営8社が“IP電話普及ISP連絡会”を発足――品質やサービスポリシーのガイドラインを作成 |