変換ブリッジとコネクタでシリアルATA RAIDに対応
――Abit AT7-MAX2
写真1 5.1ch出力とマイク入力、ライン入力、光角型のデジタル出力が独立して搭載され、サウンド周りは充実。 |
【春の集中“自作”講座】「マザーボードのスペックを読む」。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
「AT7-MAX2」はAbitオリジナルの「MAXコンセプト」と呼ばれる仕様に準拠したKT400搭載ボード。基本的にはレガシーフリーがその基準となっており、シリアル&パラレルポートなどが省かれる一方、IEEE1394、USB 2.0、デジタルサウンド出力などの各種ポートがバックパネル部に密集。レガシーデバイスはPS/2ポートとFDDコネクタを残すのみとなっている。
写真2 HDDに直接差し込むパラレル⇔シリアル変換アダプタが付属する。ただし、電源はHDD本体とアダプタとで二重に必要だ。 |
IDE機能ではオンボードにHighPoint「HPT374」による4chのRAIDコントローラが用意される。一般的なIDE用のコネクタは2つだが、その下にパラレルATAをシリアルATAに変換するMarvellのブリッジチップ「88i8030」とシリアルATAコネクタが2つずつ用意され、この4chを同時に利用できる。
AT7-MAX2の主なスペック | |
製品名 | AT7-MAX2 |
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チップセット(North/South Bridge) | VIA VT8377/VT8235 |
メモリソケット | DDR DIMM×4(最大3GB、PC2700/PC3200利用時は最大2GB) |
拡張スロット | AGP×1、PCI×5 |
FSBクロック | 100~250MHz(1MHz刻み、BIOS) |
メモリクロック | FSB100MHz設定時 FSB:メモリ/1:1、3:4、3:5、1:2 FSB133MHz設定時 FSB:メモリ/4:3、1:1、4:5、2:3 FSB166設定時 FSB:メモリ/1:1(BIOS) |
CPUコア電圧 | 1.100V~2.325V(0.025V刻み、BIOS) |
DIMM電圧 | 2.55V~3.25V(0.1V刻み、BIOS) |
ボードサイズ | 305(H)×244(W)mm(実測値) |
青く光るファンと豊富な電圧設定を装備
――Epox EP-8K9A2+
写真3 実用性とはまったく無関係だが、電源を投入するとチップセット上のファンが青く光る。 |
細かい電圧設定とLEDによるPOSTコード表示で、オーバークロックファンから熱い支持を集めるEpoxのKT400搭載マザー。
オンボードコントローラは、シリアルATAにSiliconImage「SATALink Sil3112」、2chのIDE RAIDにHigh Point「HPT372」、Ethernet用のPHYチップにVIA「VT6103」、5.1chサウンドにRealtek「ALC650」をそれぞれ採用し、機能的には申し分ない。
写真4 シリアルATAコントローラ「SATALink Sil3112」とIDE RAID「HPT372」により、将来的なストレージの接続性は万全。 |
FSB100/133MHzどちらの場合でもメモリを400MHzに設定することが可能だが、チップセットのKT400はもちろん、EpoxもDDR400の動作保証はしていないので、あくまでユーザーの自己責任で試すことになる。こんなときに、POSTコード表示はありがたい存在だ。
EP-8K9A2+の主なスペック | |
製品名 | EP-8K9A2+ |
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チップセット(North/South Bridge) | VIA VT8377/VT8235 |
メモリソケット | DDR DIMM×3(最大4GB) |
拡張スロット | AGP×1、PCI×6 |
FSBクロック | 100~255MHz(1MHz刻み、BIOS) |
メモリクロック | FSB100MHz設定時 FSB:メモリ/1:1、3:4、3:5、1:2 FSB133MHz設定時 FSB:メモリ/1:1、4:5、2:3 FSB166設定時 FSB:メモリ/1:1(BIOS) |
CPUコア電圧 | 1.400V~2.000V(1.850Vまで0.025V刻み/以降0.5V刻み、BIOS) |
DIMM電圧 | デフォルト~+0.7V(O.1V刻み、BIOS) |
ボードサイズ | 305(H)×245(W)mm |