昨日発売されたMSI製E7205マザー「E7205 Master-F」。機能追加用のMini PCIスロットが特徴となっている製品だが、そのオプションとして予定されているMini PCIボードのサンプル展示がT-ZONE.AKIBA PLACEで始まっている。
ボードはUltra160 SCSI、Rage XLビデオ、IEEE1394の3種類で、それぞれ“MS-95xx”という型番が与えられておりMSI純正品と思われる。
Ultra160 SCSIボード“MS-9518”はAdaptec社製SCSIコントローラチップ“AIC-7892B”を使用。ボード自体が小型であるため68ピンコネクタが1つのみ、1チャンネルというもの。
Rage XLビデオボード“MS-9513”はビデオチップのほかはVRAMが1チップのみという構成。VRAMはWinbond製SDRAMで容量は2MB。カード以外の付属物の情報はないが、おそらく基板上に設けられたコネクタからブラケット部にD-Sub15ピンインターフェイスを出す仕組みのようだ。
IEEE1394ボード“MS-9514”は最近のMSI製マザーではよく見られるTI製IEEE1394コントローラチップ“TSB43AB22”を使用。2つ設けられたコネクタの形状からして、一般のIEEE1394搭載マザーに付属しているようなブラケットへIEEE1394ポートを引き出すケーブルがそのまま使用できるものと思われる。
いずれも発売時期および価格は未定とのことだが、オンボードデバイスを削減してマザーボード本体のコストを下げつつ、自分の好みの追加機能を選択できるという意味で今後のマザーボード事情の中では注目のシステムといえるだろう。
ちなみに、以上3種のボードはT-ZONE.AKIBA PLACEでは「E7205 Master-F」とともに展示されている。この「E7205 Master-F」は販売してもOKな製品版なのだが、現在同店に入荷しているのはこの一枚のみ。よってしばらくはMini PCIボードとセットで展示用として使用し、販売はしないとのこと。
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