ついに、と言うべきか。ATI純正リテールパッケージのRADEON 9700Proカードがアキバにその姿を現した。
これまで登場していたサードパーティー製品はすべて同一の基板、加えて3日に“純正バルク品”という触れ込みで流通した製品も、結局カードそのものは同じだった。そこから、“正真正銘のATI純正”であるATIリテール版ではカード本体はどうなっているのか……という点で注目されていた製品である。
そして右の写真が、カード本体。
パッケージに“Powerd By ATI”ではなく“Build By ATI”とあるそのカード本体が、これである。
赤い基板のレイアウト、メモリチップ、コンデンサと抵抗の配置、ATIロゴの入ったヒートシンク、全てこれまでの製品と同じだ。基板上に貼られたATIシールや茶色のチップ抵抗は第1弾のJoytech製品でも見られたものであり、あえて違うところを探すとすればコンデンサに入れられたマーキング程度。
その他の同梱物はケーブルおよび変換コネクタ類はこれまでの製品と同様だが、ドライバディスクは当然ながらATIロゴのみの入ったもの。また厚みのある詳細なマニュアルと、“電源供給コネクタを必ず接続すること”という注意と接続方法が掲載されたガイドが1枚入っているあたりはやはり純正リテールといったところ。
Sapphire製バルク版(写真左)との比較。もうどちらがどちらやら |
ドライバのほか、マニュアル、注意書が付属。中袋の封にまで電源関連の注意書きが書かれている気遣いようが純正リテールの証? |
VRAMは128MBのDDR SDRAMを搭載、コア/メモリクロックに関してはは製品そのものに記述はないが、ATI Technologiesのニュースリリースの通り“RADEON 9700Pro”チップを搭載しているならば325MHz/310MHz(DDR 620MHz)となる。
なお、同じくATI純正リテールパッケージのVRAM128MB版RADEON 9000Proカードも登場しており、両製品の本日入荷したショップと価格は以下の通り。RADEON 9700Proはサードパーティ製品に比べやや高価となっている。
価格 | ショップ |
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ATI RADEON 9700Pro リテール版 |
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\49,800 | OVERTOP クレバリー1号店 WonderCity |
\50,800 | 高速電脳(完売) |
\52,800 | コムサテライト1号店 コムサテライト2号店 コムサテライト3号店 |
ATI RADEON 9000Pro VRAM128MBリテール版 |
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\22,800 | OVERTOP 高速電脳 |
\22,980 | コムサテライト3号店 |