ATI Technologiesが7月中旬に発表した次期ビデオチップRADEON 9700搭載のビデオカードがアキバのショップに展示されはじめた。すでにATIは8月上旬にプレス発表を国内行っており、その時の内容はこちらの記事に詳しいが、RADEON 9700はDirectX 9とAGP 8xに対応したハイエンドチップだ。
基板裏面 | インターフェイスはD-Sub15ピン/ビデオ出力/DVI出力 | |
メモリはSamsung製BGAパッケージ | 4ピンの電源コネクタを搭載 | |
必須かどうかは不明だが、外部電源をとるためのケーブルが付属するという | T-ZONE.PC DIY SHOPのポップ | |
AMDのイベント会場に掲示されていたPRボード | デモの様子 |
今回、T-ZONE.PC DIY SHOP店頭に展示されたのは同チップを搭載した赤い基板のATI純正のサンプル品でメモリは128MB。試作段階であるとは言うものの登場したのは動作可能なバージョンであり、同じく中央通り沿いで開催されていたAMDの自作イベント会場では実際にデモを行っていた。
従来のRADEON 8500、RADEON 9000搭載カードと比較して分かるのは、メモリがBGAパッケージになっている点、チップを覆うヒートシンクがひとまわり大きくなっている点だ。また、代理店のASKによると、(必須かどうかは不明だが)電源コネクタが標準で装備されるとのこと。また、コアクロックは300MHz以上、メモリクロックは300(DDR600)MHz以上とアナウンスされていたRADEON 9700だが、今回のバージョンで搭載してきたメモリはSamsung製で最高350MHz動作可能と思われるもの。製品版がどうなるかわからないが、かなりの高速化が期待できそうだ。
なお、基板には“A12”ナンバーをふったシールを確認でき、市場に登場する日も遠くないことがわかるが、代理店によると今月末までには発売されるではないかとのことだ。気になる性能についてだが、「Ti4600より速くなくてはいけない」とのことで完成前の公開にはかなり慎重になっており、ベンチマークプログラムを確認することはできなかった。ちなみに、第1弾はPowerColorから登場するのではないかとの情報も入ってきている。
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