8月2日から展示の始まっていた初のSerial ATAネイティブ対応インターフェイスカードが「X-SATA」という名称で発売された。これまで登場しているSerial ATAインターフェイスカードはどれも従来型のIDEコントローラとブリッジチップによってSerial ATAをサポートしていたのに対し、X-SATAはコントローラのみでSerial ATAインターフェイスを提供する。
ホストコントローラは以前紹介したとおりSelicon Image製“SiI3112”。1500Gbitの帯域幅を持つ第1世代規格“Ultra SATA/1500”をサポートしており、チップ自体はソフトウェアRAIDもサポートしているが、X-SATAは2つのSerial ATA端子によってあくまで2ch、最高2台のSerial ATAインターフェイスを提供するのみとなっている。
カード上に用意されるSerial ATA端子 |
ホワイトボックスと同梱のケーブル |
バルク扱いのホワイトボックス型パッケージにはカードのほか、赤いSerial ATAケーブル2本と8cm CDサイズのドライバCD-ROMが入っているのみで、価格は高速電脳で3980円、若松通商エルプラザと若松通商LAN/PLAZAで4280円。当初予告されていたとおり、5000円を下回る価格での登場となった。Serial ATAネイティブ対応のHDDが存在しない8月下旬にあって、ATA‐Serial ATA変換アダプタを同梱しないため、5980円という、カードよりも高い価格で単品販売されている変換アダプタを購入しないことには今のところ使い途のない同製品が割高なのかお買い得なのかは判断に苦しむところだが、パラレルのATAインターフェイスカードとほぼ同等の価格で登場してきたことは、素直に歓迎すべき点ではあるだろう。
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