このところたて続けに新製品が登場している「挑戦者」ブランドに、また新たなアイテムが加わった。バスパワーケーブル「USBW-DC」、ACアダプタの代わりにPCのUSBポートから外付けデバイスの電源を供給してしまおうというものだ。電源を取るだけでなくデータ転送ケーブルとしても機能し、USB2.0にも対応している。
両側が二股になった奇妙な形状がユニーク。パッケージの裏には接続図が |
PCに接続する側はUSB Aタイプ雄コネクタに加え、その根元から出た電源連結ケーブルで片側がAタイプ雄、もう片側がAタイプ雌になった長いコネクタがつながっている。計2個の雄コネクタをPCのUSBポートに差し電源を取るわけだが、アイ・オー・データ機器によれば1つのポートだけでは電流が足りない恐れがあるためとのこと。なお電源連結ケーブル側の雌コネクタをUSBポートとして使用できるようになっており、USB2ポートを占有してしまう……ということはない。デバイスに接続する側は、USBポートに接続するミニBタイプコネクタとACアダプタの代わりに接続するプラグの二股に分かれている。
PC側(左)とデバイス側(右)。デバイスによっては1ポートのみからの給電でも大丈夫そうな気がするが、挑戦者ではその場合のテストは行っていないとのこと。やめておいた方が良さそう |
マニュアルによれば、アイ・オー・データ機器製品のうち外付け2.5インチHDD「HDP-UP」シリーズ、「HDP-i/US2」シリーズ、「HDP-i/1394」、外付けMOドライブ「MOC-U640」、外付けDVD-ROM「DVDC-U6」に対応するとしている。アイ・オー・データ機器によれば、社内テストでも特に問題は出ず「多分大抵のデバイスでは大丈夫でしょう」とのことだが、あくまで“多分”。1つ間違えば深刻なトラブルの恐れがある“電源”にかかわる製品だけに保証などは一切なく、難易度も過去最高レベルの“ヤバ~イッ”というものだ。
マニュアルでは、PCカードUSBアダプタおよびUSBハブを介しての接続の禁止、接続と電源ONの順番など注意点が詳しく記載されているので、ひとまずよく読んだ上で、かつ“人柱”覚悟で使用すべきだろう。本日より販売が開始されており、価格はI・OプラザAKIBAで2980円。ウェブサイトでの通販価格は3480円となっている。
なお、「挑戦者」次期製品の発売も決定した。5インチドライブ外付けケースキット「SOTO-5iE」で、2.5/3.5インチHDDの外付けケースキットがあるなら5インチのキットも欲しい、というユーザの声に応えたものとのこと。
インターフェイスはIEEE1394およびi・CONNECT(アイ・オー・データ機器独自のマルチインターフェイス)。発売日は8月10日(土)予定で店頭販売予価は7980円となっている。
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