Creative Inspire 2.0 1300&Creative TravelSound
Creative Inspire 2.0 1300&Creative TravelSound
2002年07月10日 00時27分更新
サウンドカードと同様、スピーカのラインナップも精力的に拡充しているクリエイティブメディアから、低価格2ch「Creative Inspire 2.0 1300」と、軽量ポータブル「Creative TravelSound」という2つの新しいスピーカが登場した。
安価に再生環境を整えるなら
「Inspire 2.0 1300」
写真1 木製キャビネットを採用した2chスピーカ「Creative Inspire 2.0 1300」。背面に2系統の入力端子を持つ。 |
音質で気になったのは、ユニットがフルレンジ1発という仕様上、仕方のない部分ではあるのだが、低音のパンチに欠けることだ。サブウーファを追加するための出力端子も用意されていないので、ユーザーの音の好みによってはここが最大の選択のポイントになるだろう。一方、中高域に関しては、ソースの音を素直に鳴らしているという印象で、クセなどはあまり感じられなかった。実売価格は5000円前後。 ※1 ドライバユニット スピーカのキャビネットに取り付けられている、電気信号を振動に変えて音を鳴らす装置。高域専用のツィータや低域専用のウーファ、中域を受け持つスコーカなどに分類される。磁石とボイスコイル、コーン(振動板)で構成され、コイルに電気が流れると振動がコーンに伝わり、音が発生する。
どこでも高音質を楽しめる
「TravelSound」
写真2 「Creative TravelSound」は、気軽に持ち運べる携帯性の高さが最大の魅力だ。製品にはキャリングポーチも付属する。 |
本体の軽量化とバッテリによる長時間再生という部分に大きな役割を果たしているのが、チタン製ドライバユニットとワンチップ化されたデジタルアンプだ。消費電力を抑えつつ十分な音量を実現するチタンドライバを利用することで駆動効率を上げ、さらにデジタルアンプを利用することで熱消費を低減、こちらも低消費電力に貢献している。なお、ボリュームの調整はつまみではなくボタンを使って行う。あまり細かな音量調整は不得手なため、TravelSoundでの音量は固定しておき、PCやCDプレーヤなどソース側で調整するという使い方がよい。
実際に聴いてみると、音はクリアでまとまりも感じられる。さすがに迫力に乏しく軽い感じは否めないが、コンパクトながら歯切れの良いサウンドだ。なおTravelSoundには、左右のドライバユニットの間隔の狭さを補う「Wide Stereo Effect」というステレオ感を強調する機能がある。機能をオン/オフ時で聴き比べると、確かにオンにすると多少音に広がりが生まれる。
実売価格は1万円前後。携帯用のスピーカとして考えると安くはないが、数千円で売られている似たような製品と比べると音質はハッキリと上。携帯性と音のクオリティの両立を求めるなら、TravelSoundは有効な選択肢だ。
Creative Inspire 2.0 1300の主なスペック | |
製品名 | Creative Inspire 2.0 1300 |
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最大出力 | 5W×2 |
インターフェイス | アナログ入力(RCA)、アナログ入力(ステレオミニ)、ヘッドフォン出力 |
サイズ | 左:99(W)×131(D)×211(H)mm、右:99(W)×149(D)×211(H)mm |
重量 | 左:0.9kg、右:1.0kg |
Creative TravelSoundの主なスペック | |
製品名 | Creative TravelSound |
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最大出力 | 2W×2 |
インターフェイス | アナログ入力(ステレオミニ)、ヘッドフォン出力 |
サイズ | 154(W)×50(H)×65(D)mm |
重量 | 300g(バッテリ含まず) |
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