DynaBookシリーズ初のMobile Pentium 4搭載モデル「DynaBook G4/U17PME」は、CPU以外のスペックも強力だ。特に、高輝度高精細のTFT液晶パネル「Fine SuperView液晶」に表示する、明るく見やすいUXGA画面には注目だ。
高音質スピーカなど
筐体はGシリーズを継承
写真1 一見真っ黒のキートップはハーフスケルトンタイプで、光の当たり具合によって青く浮かび上がる。キーピッチは完全等幅の19mm。 |
DynaBookシリーズのフラッグシップモデルとして、CPU以外のスペックもかなり強化されている。まず、液晶パネルは視野角が広く(左右140度、上下110度)、最大1600×1200ドット/フルカラー表示が可能な15インチFine SuperView液晶を採用。アイコンなどはやや小さく感じるものの、システムフォントなどの文字は鮮明でにじみはまったくない。また、数値は公表されていないが、コントラスト比も従来のSuperView液晶より向上している。
写真2 底面の各カバーを外したところ。HDDは5400rpmの高速モデルを採用。バッテリは10.8V、3600mAhで、駆動時間は公称1.6時間。 |
ビデオはNvidiaの最新チップ「GeForce4 440 GO」(DDR SDRAM32MB)で、同じくMobile Pentium 4-1.7GHz搭載のデルコンピュータ「Inspiron 8200」(P.124)と同じだが、Inspiron 8200はビデオメモリを64MB搭載しているためか、ベンチマークテスト(3DMark 2001)の結果では5010 vs. 4973とわずかに差をつけられた。とはいえ、ビジネスアプリはもちろん3Dゲームなどにも十分対応できるパワフルさを持ち合わせていることは間違いない。
このほかのスペックは従来のMobile PentiumIIIモデルと同等だ。右側面に標準装備するコンボドライブは、CD-R/RWの書き込み書き換えとDVD読み出しが8倍速、CD読み出しが24倍速で、DVD再生ソフト「WinDVD」をプリインストール。キーボード奥にはharman/kardon製のサブウーファ付きステレオスピーカを搭載し、音楽CDやDVD-Videoの鑑賞時に伸びやかな高音から低音まで厚みのある音響空間を作り出す。左側面の手前にはSDカードスロットとスマートメディアスロットを標準装備し、TypeII×2(TypeIII×1)のPCカードスロットと合わせてデジタルカメラなどとの連携に重宝する。
写真3 両側面と前面、背面。背面はUSBポート×2のみが常に露出し、モデム、LAN、IEEE1394などは普段カバーされている。USBは左側面のPCカードスロットの奥にも1つ用意されている。 |
スペック上で気になるのは、最近同社が力を入れている無線LAN機能が標準搭載されなかったことと、メモリが最大でも512MBまでしか増設できないことだ。i845MPチップセットは最大1GBまでサポートしており、ビジネス/ホームユースを問わずあらゆるシーンでWindows XP Home Editionを快適に使うには、メモリがより多く搭載できるに越したことはない。
予想実売価格は34万円前後で、デルやエプソンダイレクトなどの直販メーカーと比べても価格的に大きく引けはとらない。加えて、Office XPや各種アプリのプリインストール、内蔵高音質スピーカなど魅力の多い1台だ。
DynaBook G4/U17PMEの主なスペック | |
CPU | Mobile Pentium 4-1.7GHz |
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メモリ | 256MB |
液晶 | 15インチTFT |
解像度 | 1600×1200ドット/フルカラー |
HDD | 40GB |
光メディアドライブ | CD-RW&DVD(CD-R8倍速/CD-RW8倍速/CD24倍速/DVD8倍速) |
通信 | モデム/LAN |
サイズ | 330(W)×273(D)×35.9(H)mm |
重量 | 約3.3kg |
OS | Windows XP Home Edition |
Officeアプリ | Office XP Personal |