DynaBookの2002年春モデルは、ハイエンドのGシリーズ、普及モデルのVシリーズ、Tシリーズと、A4ノートがすべてモデルチェンジしたが、中でもV4/493PMHWは無線LANを標準装備し、随所に使い勝手の向上が図られている。
使い勝手に工夫が見られる
新筐体を採用
写真1 本体底面。バッテリの容量は従来のVシリーズと変わらず10.8V/3600mAhで、バッテリ駆動時間は公称3.2時間(JEITA測定法1.0)。せっかくの無線LAN内蔵なので、部屋の中でも連続2時間程度であればACアダプタを使わずにフル・ワイヤレスで利用したい。 |
写真2 キーボード&ポインティングデバイス。キートップは等幅の19mmピッチで、タイプ感はやや軽いものの打ち心地は良好だ。タッチパッドのほかにワイヤレスマウス(ホイール付き)も同梱しており、机の上では使い慣れたマウスでも操作できる。 |
無線LAN機能は、右手前のスライドスイッチでON/OFFを切り替えられる。無線LANのスイッチをONにするとLEDがオレンジに点灯するので、無線LANの無効な場所でバッテリを無駄に消耗してしまう、といったうっかりミスが防げる。
もうひとつの特徴であるワイヤレスマウスはホイール付きのボール式で、電源は単4電池2本。赤外線ではなく電波式のため、本体の向きや位置関係にかかわらず、半径50cm程度の範囲で操作が可能だ。
写真3 コンパクトな付属ACアダプタ。サイズと重量は、50(W)×125(D)×28(H)mm/380g(いずれも編集部での実測値)。 |
写真4 本体左右側面。右手前にあるボリュームつまみはジョグスイッチで、奥に倒すと音が大きく、手前に引けば小さくなる。実際に使ってみると、小さいダイヤルを回すよりもこのほうが使いやすい。 |
書き込み/書き換え/DVD読み出し各8倍速、CD読み出し24倍速の内蔵コンボドライブに併せて、デジオン/イージーシステムジャパンの簡単操作CDライティングソフト「Drag'n Drop CD」とInterVideoのDVD-Video再生ソフト「WinDVD」がプリインストールされている。どちらもWindows XPに対応した最新版で、Drag'n Drop CDは左側面のi.LINK端子に接続したDVカムコーダなどからのキャプチャに対応し、WinDVDはドルビーサラウンドの仮想サラウンド再生が可能だ。ステレオスピーカは本体底面に配置されており、DynaBook Gシリーズのharman/kardon製スピーカにはもちろん及ばないが、仕事の合間にDVD-Videoや音楽CDを楽しむには十分な出力を持っている。
価格はオープンプライスで、店頭での予想実売価格は24万円前後とみられる。Officeアプリこそ省略されているものの、コンボドライブ、無線LANを内蔵する本機は、春モデルのA4ノートの中でも、特にコストパフォーマンスの高い1台としてお勧めできる。
DynaBook V4/493PMHWの主なスペック | |
製品名 | DynaBook V4/493PMHW |
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CPU | Mobile PentiumIII-M-933MHz |
メモリ | 256MB |
液晶 | 14.1インチTFT液晶 |
解像度 | 1024×768ドット/フルカラー |
HDD | 30GB |
CD&DVD | CD-R8倍速/CD-RW8倍速/DVD8倍速/CD24倍速 |
通信 | モデム&LAN&無線LAN |
サイズ | 314(W)×279.5(D)×25.4~33.8(H)mm |
重量 | 約2.4kg |
OS | Windows XP Home Edition |
Officeアプリ | -- |