15日の記事で紹介した、メジャーベンダの正規国内流通品としては初となるApollo P4X266チップセット搭載マザーボード「Trinity 510」(型番:S2266)の販売が予定どおりUSER'S SIDE本店で始まった。価格は1万6800円。
同製品の仕様は先週から動作デモの行われていたものと同じ。このため詳細な仕様については15日の記事を参照してほしいが、FSBは100/103/107/110MHzの中から選択可能だ。また、同社のi845マザーボード「Trinity i845」と同じく必須電源は「+5Vに最低30A供給できるATX2.01電源」となっており、多くの他社製Pentium 4用マザーボードと異なり、ATX12Vはおろか、ATX2.03対応電源も必要ではないとされているのも、従来から使っているケース(と電源)で新しいPCを組みたいと考えている人には嬉しい仕様と言える。
North Bridge“VT8753”にはヒートシンクが付けられている |
条件付ながらATX2.01電源で動作するというマニュアル |
既報のとおり、Apollo P4X266マザーボードで流通しているのはVIA純正か大手ではないベンダや匿名ベンダ製、あるいはメジャーベンダの場合は並行輸入品と、人柱以外のユーザーにはなかなか手を出しづらい状況が続いていた。しかし今回Tyanから、国内代理店保証も付いた製品が出てきたことで、その流れが変わる可能性もある。もちろん、Tyanから登場したと言ってもApollo P4X266の特許係争が終了したわけではないのだが、多くの人にとって購入しやすくなったのは確かだろう。Apollo P4X266を試してみたいが、信頼性が…と思っていた人には、Trinity 510がオススメだ。
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