米イクアント(equant)社は1日、同社の日本法人である日本イクアント(株)およびグローバル ワン コミュニケーションズ(株)が同日合併付けでしたと発表した。合併後の社名は、“イクアント株式会社”となる。イクアントは、法人向けにIP-VPNなどのネットワークサービスを提供する国際通信事業者。
米イクアントとベルギーのグローバル ワン(Global One)社は、6月29日に合併している。今回の両日本法人の合併は、それに従ったもの。
米イクアントのマーケット&セールス統括者ジャン-イヴ・シャルリエ氏 |
同日の記者発表会で、米イクアントのマーケット&セールス統括者ジャン-イヴ・シャルリエ(Jean-Yves Charlier)氏は、イクアントとグローバル ワンが合併した理由について、「データ、IPの世界で、さらに強い製品・サービスのポートフォリオを提供するため」だと語った。
イクアント代表取締役社長のマニュエル・セヴァ氏 |
イクアント(株)の代表取締役社長のマニュエル・セヴァ(Manuel Ceva)氏も、合併によって「世界で最も範囲の広いグローバルネットワーク」を提供できると語った。イクアントのネットワークは、提携・パートナー企業含めると220の国と地域と接続し、そのうち145ヵ国で国内のネットワークもカバーしているという。
イクアントはネットワークサービスを、主に航空産業、IT産業、製造業に提供している。全業種に占めるそれぞれの割合は、それぞれ約20%。また、地域別では欧州・中東・アフリカが53%、アメリカが37%、アジア太平洋が10%となっており、セヴァ氏は「次の開拓地は、アジア太平洋だ」と強調した。
イクアントのビジネス形態 |
イクアントは、日本において120を超える顧客企業を持っている。提供しているサービスは、60%がIPネットワークサービスで、残りの40%がネットワークのインテグレーションなどの付加価値サービスだという。同社はIPサービス、特にIP-VPNおよびVoIPに重点を置いており、大規模な多国籍企業に対するサービスをターゲットとしている。
また、イクアントでは自社の強みを、複数のネットワークにまたがることなく、単一のネットワークで安全かつ高速にアクセスできることだとしている。そして、世界のどこからでも、どんなプラットフォームでも、アクセスできるネットワークを構築するという。
イクアントのサービスのポジション |