LinuxWorld Conference & Demo /Tokyo2001(その3)
Linuxを使ったDTP向けサーバ──(株)ヒューリンクス「GigaBoX」
2001年10月25日 05時21分更新
(株)ヒューリンクスは、「NAS+Macソリューション」として、Macintosh、Windows、Linuxでファイルを共有できるNASサーバアプライアンス「GigaBoX」のデモを行なっていた。
「GigaBoX」のハードウェア外観 |
「GigaBoX」は、DTPなど大きなファイルサイズのデータを取り扱う業務向けのサーバアプライアンス。データベースサーバ、プリントサーバ、などのほかに、ファイルサーバ、Webサーバ、メールサーバなどの機能をもつ。ファイルサーバでは、「HELIOS EtherShare 2.6」を搭載しており、Macintoshクライアントとのファイル共有が可能になっている。また、標準でFibre ChannnelのRAIDストレージ(RAID 5で560GB)が付属しているほか、出荷時に設定が完了しているため、導入後すぐに運用を開始することが可能になっている。そのほかの主な機能は以下のとおり。
- UPS装置を内蔵
- システムの稼働状況を音声で出力する機能を搭載
- Webブラウザからサーバを管理するツールを搭載
- (株)ヒューリンクスが運営する、リモートメンテナンスを利用できるため、メンテナンスフリーでの運用が可能
「GigaBoX」の設定ツール画面。 |
OSはRed Hat Linuxをベースに、同社がカスタマイズしたシステムを採用。そのほかの主なソフトウェアは以下のとおり。
- HELIOS EtherShare 2.6(Macintoshクライアント用ファイルサーバ)
- HELIOS EtherShare OPI 2.1(プリントサーバ)
- HELIOS PCShare(Windowsクライアント用ファイルサーバ)
- NFSサーバ
- Apache
ハードウェアの主な仕様は以下のとおり。
- CPU……Pentium III-866MHz×2
- HDD……本体内蔵60GB×2(自動バックアップ仕様)、外部ハードウェアRAID(RAID5で560GB)、本体内蔵40GB DDS4テープバックアップドライブ
- メモリ……512MB
- ネットワーク……Gigabit Ethernet-TX、100BASE-TX
価格はオープンプライス。
同社の広報担当者によると、「データをローカルのハードディスクから読み込むよりもRAIDから読み込むほうが早い場合もある。ユーザーはデータをすべてRAID上においておき、ローカルのハードディスクにはシステムとアプリケーションだけをおいておくような環境を提供したい」としている。