かねてから話題となっていた、DDR SDRAM用DIMMスロットを4本持つAMD760チップセット(AMD761 North Bridge)搭載マザーボード「KG7-RAID」がAbitから登場した。レジスタードDDR SDRAM専用のDIMMスロットを4本持つ製品はすでに登場しているが、アンバッファードDDR SDRAMに対応したDIMMスロットを4本持つAthlon用マザーボードとしてKG7-RAIDははじめての製品だ。実売価格は2万2800円~2万5799円。
4本のDIMMスロットには最大2GBのアンバッファードDDR SDRAMを差すことが可能だ。1GBモジュールは高価なうえ流通量が少ないが、先週末に販売価格の暴落した512MBモジュールを4枚用いれば、合計10万円程度でメモリ2GB搭載システムの土台を構築できる計算になる。ちなみにマニュアルにはアンバッファードDDR SDRAMのサポートは2枚までという記述があって気になるところだが、現在各社のメモリを検証中だという代理店のバーテックスリンクによれば、いくつかのメーカー製モジュールで4枚差し駆動テストを行った結果、問題なく動作するのを確認したとのこと。まだすべての検証が終了したわけではないため断言できないものの、決して「DIMMスロットは2本しか使えない」ということではないようだ。マニュアルの記述はあくまで「1GBモジュールを用いた場合2枚まで」ということなのだろう。ちなみに、レジスタードDDR SDRAMを使用した場合、メモリは最大4GBまで搭載できる。
「アンバッファードDDR SDRAMは2本まで」とするマニュアル。勘違いしないように気をつけたい |
ボード裏面 |
換装されているコンデンサ。AGPスロット付近のものは22~6800μFになっている |
なお、基板レイアウトは先週登場した「KG7-Lite」と基本的には同じだが、North Bridge周辺のコンデンサがいくつか変更になっているのが目につく。
このほか仕様を見てみると、IDE RAIDコントローラ「HPT-370」を搭載し、拡張スロットはAGP×1、PCI×6。“SoftMenuIII”によりFSBは100~200MHzの範囲を1MHz刻みで、そしてVCoreは1.10~1.85Vまで0.025V刻み、4本のDIMMスロットへの供給電圧は2.44~3.00Vまで16段階に設定可能となっている。
前評判の高い製品だけに、かなりの人気となりそう。15日の段階で在庫を確認できたのは7店だが、16日以降に広く出回る見込みだ。
※16日に再調査したところ、IDE RAIDコントローラを搭載しないモデル「KG7」の販売も一部ショップで始まった。IDE RAIDコントローラを必要としていない人や、マザーボード上に余分な機能は不要だと考えている人には、こちらがよりオススメと言える。価格はクレバリー1号店と3号店、PCiN秋葉原で1万8800円。
KG7-RAID、16日現在の価格情報
価格 | ショップ |
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\22,380 | コムサテライト1号店 |
\22,500 | コムサテライト3号店 |
\22,800 | クレバリー1号店 クレバリー3号店 高速電脳 |
\23,499 | TSUKUMO eX. ツクモParts王国 |
\23,800 | BLESS 秋葉原本店 |
\25,799 | カクタソフマップ |