【MACWORLD/NY 2001 Vol.3】基調講演だけではなかった!──『Mac OS 9.2』やCD-RWプレゼントキャンペーンも発表
2001年07月19日 14時20分更新
ユーザーから期待されていた液晶iMacが登場せず、『Mac OS X バージョン10.1』の出荷も9月と、肩すかしをくらった感もあったスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)CEO基調講演だが、実はアップルの新発表は、MACWORLD EXPO基調講演で紹介された内容がすべてではない。
“水銀のようなカラー(QuickSilver)”の新Power Mac G4 |
まず今回、新発表した『Power Mac G4(QuickSilver)』では、ついに カナダのATIテクノロジーズ社製ビデオカードがアップルストアのBTOでも選べなくなっている。アップルとATIは、昨年のMACWORLD/NYで関係が悪化した。ATIがスティーブ・ジョブズ氏の講演前に、アップルの新Power Mac G4でATIのグラフィックスチップ“RADEON”が搭載になることをプレスリリースで流してしまったため、スティーブ・ジョブズがこれに激怒し、開幕前夜になって、すべての展示品のPower Mac G4からRADEON搭載カードを抜いたと言われている。
日本で人気だった“スノー”が復活したiMac(Summer 2001)。全モデルCD-RWドライブ装備になった |
一方、同じく新発表の『iMac(Summer 2001)』では、スノー(白)色モデルが復活する一方で、2月に発表され話題となった柄付きモデル“フラワーパワー”と“ブルーダルメシアン”が消えてしまった。
今回、なんの仕様変更も発表されなかった『PowerBook G4』に関しても、実はちょっとした変化がある。これまで米国でのみ行なわれていた“CD-RWドライブプレゼントキャンペーン”が日本でも始まったのだ。7月20日から9月3日の間にPowerBook G4を購入したユーザーは、米SmartDisk社の『VST FireWire Portable CD-R/Wドライブ』を無償でもらうことができる。詳しくはこのページで紹介している。
ハードばかりではない、Mac OS X v10.1の出荷は9月に予定しているが、実は旧世代OSは、今回のMACWORLD/NYにあわせて『Mac OS 9.2』が最新となったようで、新発表のPower Mac G4(QuickSilver)とiMac (Summer 2001)にはこの最新版が付属する。アップルの説明員の話によれば、Mac OS 9.2はハードウェア対応が加えられているだけだということだが、Power Mac G4(QuickSilver)はMac OS 9.1でも起動するとのことだ。
統合ソフトAppleWorksもMAC OS X対応の6.2にバージョンアップ(画像はAppleWorks 6のパッケージ) |
日本のアップルコンピュータ(株)は、Mac OS Xにネイティブ対応した統合ソフト『AppleWorks 6.2』も発表、7月21日に8800円で発売開始する。なお、パッケージにはMac OS 8.1以降で動作するバージョンも含まれている。AppeWorks 6のユーザーは無償でアップグレード可能だ。