三菱電機(株)は28日、ビジネス向けノートパソコン『apricot AL320』に搭載しているファイル暗号ツール『EASYCRYPT』(イージークリプト)に、指紋照合装置を使用して、暗号ファイルを復号化する機能を追加すると発表した。併せてCPUの性能向上を図った新モデルを6月1日に発売する。
『apricot AL320』 |
同社の暗号技術“MISTY”(ミスティ)を採用した『EASYCRYPT』は、パソコン内のデータを暗号化できるソフト。暗号化したファイルを復号するときに、指紋を本人確認の手段として使用できる機能を追加した。オプションの周辺機器“指紋照合デスクトップツール”『M3K-FPRDT3』と組み合わせて使用する。
『EASYCRYPT』(左)と指紋照合デスクトップツール『M3K-FPRDT3』(右) |
今回発売される製品は、Pentium III-1GHzを搭載したWindows NT/2000セレクタブルモデル『M3N33-F27AD』とWindows 98 SEモデル『M3N33-F27AM』、Celeron-766MHzを搭載したWindows NT/2000セレクタブルモデル『M3N33-Y27AD』とWindows 98 SEモデル『M3N33-Y27AM』の4モデル。
標準構成は、64MBのSDRAMメモリー、10GBのUltra-ATA/66対応のHDD、最大24倍速のCD-ROMドライブ、14インチTFTカラー液晶ディスプレー(解像度1024×768ドット、26万色)、100BASE-TX/10BASE-T対応のLANインターフェース、EASYCRYPTなど。本体サイズは幅307×奥行き253×高さ44mm(突起部は含まない)で、重量は3.2kg。
標準構成の場合の価格は、F27ADが36万8000円、F27AMが34万8000円、Y27ADが31万8000円、Y27AMが29万8000円となる。