これが、現在の電電宮だ!!
電電宮正面。鳥居の朱の色が鮮やかだ。最近整備したという |
朱の色も鮮やかな鳥居に、“電電宮”と刻まれた額が、掲 げられている。最近周辺を整備したという。
電電宮の由来が書かれている |
鳥居をくぐった左手には、電電宮の由来を記した立て札が立てられている。墨跡も新しいこの札からしても、やはり最近整備されたのだろう。ここには古来~あがめられてきた云々と記されているが、実際のところ、電電明神が古より存在していたのか、近年になって突如降臨したのか、そのあたりのところは明確ではない。
普段、お参りに来た人は、ここまで |
普段、お参りに来た人が入ることができるのはここまで。しかも、社の扉はおろか、その手前の鉄柵まで閉じられていて、内側を垣間見ることはできない。このあたりも近年物騒で、社の中に入り込む不逞な輩が絶えないため、鉄柵で完全に囲ってしまったのだという。今日は、無理をお願いして、開けていただいた。
電電宮本殿と呼ぶべきか? ほかに建物はないので、本殿という呼び方はふさわしくないか |
これが電電宮の本殿だ。もっとも、ほかに建物があるわけでもないので、本殿という呼び方はふさわしくないだろうが。高さは3メートルほど。小さな社だが、非常に立派なものに見える。1969年に建てられたので、その歴史は今年で32年。神社仏閣としてはそれほど古いものではないだろうが、それでも厳かな雰囲気が漂うのは、その歴史の重さが伝わってくるからだろうか。
普段はこの内側の扉も閉じられている。社の中は・・・・・・ |
もう少し近づいてみると、社の中が見えてくる。普段は、当然この内扉も閉じられている。
これが依り代の“御幣(ごへい)”。実はこれ、ダミーだとか |
扉の奥には、金色の御幣(ごへい)がある。これが電電明神の依り代だ。依り代とは、神様が降りてきて一時宿るところであり、これ自体が神様ではない。実はこの御幣、いくつかある内の、あまり状態の良くないものだという。この依り代を盗むという罰当たりな泥棒がいるらしく、いわばダミーとして、あるいは影武者として、ここに置かれているのだそうだ。もちろん、大きなお祭りが行なわれる時には、真打ちが登場する。