遅れてやってきたPentium 4ブームに合わせるかのように、AOpen初のPentium 4対応マザーボード「AX4T」が登場してきた。
AX4Tはチップセットにi850を採用。RIMMスロットは先行する他社製品と同じく4スロット用意し、拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×5、CNR×1。そしてオンボードでサウンド機能とネットワークコントローラも搭載している。
AGP Proスロットには、何の保護もなされていない。AGP Pro非対応のAGPカードを差すときにはくれぐれも気をつけてほしい |
RIMMスロットはCPUソケットに近く窮屈な印象を受ける。しかし、電源コネクタが上からATX12V、ATX、AUXと縦に並んでおり、ケーブルを束ねる際に便利なレイアウトとなっている。CPUソケットにはあらかじめ、CPUクーラーを固定するリテンションが取り付けられており、容易にCPUクーラーを取り付けることができる。
標準で取りつけられているCPUリテンション |
これが問題の? ジャンパ |
なお、FSBの設定に関しては100/133MHzの設定ジャンパを持っている。Pentium 4システムではFSB設定クロック100MHz×4の400MHzを基準にCPUおよびメモリのクロックを生成しているが、これを133MHzで動作させることができるというわけだ。当然かなりのオーバークロックとなる。
ちなみに133MHzに設定した場合、PCIは44.3MHz、AGPは88.6MHz、メモリに至っては532MHzとトンでもないクロックとなる。また、BIOS上でCPUレシオ(倍率)の変更項目まであり、8倍から最大23倍までの設定を持つ(Intel CPUの倍率変更が可能なら役立つのだが…)。
実売価格は2万4000円前後で、i850マザーボードとしては安価な部類に入る。安くなったPentium 4の相棒として本当にいいタイミングで登場してきたこともあり、人気が出そうなマザーボードである。
28日現在の価格情報
価格 | ショップ |
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\22,800 | コムサテライト1号店 コムサテライト3号店 |
\23,800 | OVERTOP 高速電脳 |