よりユーザーに配慮したヘルプ機能
ヘルプ機能は、手間をかけずに簡単に使えるような工夫が盛り込まれている。また、エラーやプログラムの強制終了による対処として、アプリケーションの自動回復機能やドキュメント回復機能などにもよりユーザーに使いやすい配慮が行なわれ、豊富になった。
「質問」バー
画面の右上にあるコンボボックスタイプの窓で、アンサーウィザードやオフィスアシスタントを起動せずに、素早く知りたいことが調べられる。 |
オフィスアシスタント
操作や使い方に慣れると邪魔な存在となるオフィスアシスタントだが、標準設定が非表示となり、ヘルプ機能を使うと現れ、使用が終わると自動的に画面から消えるようになった
ヘルプウィンドウの改良
ヘルプウィンドウでは、最初に開いたときに、アプリの新機能の紹介や、製品サポートサービスなどのWebサイトへのリンク情報が盛り込まれた。 |
文書保護
ドキュメントの回復
アプリケーションがエラーで起動しなくなった場合などに、次回アプリ起動時には、ドキュメントの回復ウィンドウが左側に現れ、直前まで行っていたファイルの復旧が可能になった。 |
アプリケーションエラーのレポート作成
Office XPでは、エラーが起きたときにそのエラーに関するレポートを作成し、Microsoftや関連会社にメールで送信できる機能を備えている。
修復機能
エラーやロードの失敗で開くことができなくなったOffice文書を、自動的に修復して開くことが可能になった。自動的に起動しない場合でも、「ファイルを開く」ダイアログボックスで、「開いて修復する」を選択すればこの機能を使うことができる。 |
セキュリティタブの独立
従来は「オプション」ダイアログボックスの「保存」タブにあったセキュリティに関する項目は、「セキュリティ」タブとしてまとめられた。
パスワードの暗号化
WordとExcelには、文書の保護機能として従来のパスワードに暗号化を付加する機能を備えた。 |
デジタル署名
Office XPでは、電子署名を生成して文書に付加できる機能を備えた。これにより、文書がオリジナルの状態から変更されたことや、信頼できる情報源からのものであるかを把握できる。ただし、認証機関による発行のものではない。
その他機能とOfficeツール群
クリップオーガナイザー
「クリップオーガナイザー」では、HDD内にある画像、サウンド、動画データを検索して、インデックスを作成するツールだ。使用したいデータを探すのに非常に便利だ。 |
メディアギャラリー
これは、Web上に用意されたクリップアートや、サウンド、写真、アニメーションデータのことで、どのOfficeアプリからでもアクセスできる。メディアギャラリー内の「クリップギャラリー ライブ」は、使用できるアイテムが毎月更新されるという。