グラフィックス機能では、「これまでPlayStation2の3倍とか、1億2500万ポリゴン毎秒であるとか、数字で語られることが多かったが、もはやそういう数字の競争は意味がないと考えている。大気や奥行きを感じさせる深みを表現できるグラフィックス」として、性能に自信を見せた。また、米NVIDIA社が開発している“NV2A”(コードネーム)については「DirectX8.0がサポートしているグラフィックスAPIのほとんどをハードウェアレベルで実行できる。開発状況は、設計が終了してシリコンを製造している段階。オンスケジュールで進行している」などと述べた。
Xboxのグラフィックスのデモ。凹凸のある物体上にテクスチャーを貼り付けるデモ |
3Dのポットに、毛をはやして回転させていた |
中央のポットだけがくっきりとして、前後のポットがぼけている(焦点が合っていないことを表現している) |
物体(飛行機)の影をテクスチャーを貼り付けたポリゴン上に落とすというデモ。機体にも自分自身の影が落ちている |
CESでも披露された、3Dアクションアドベンチャーゲーム『Malice:a Dark & Comic Fiely Tale』 |
Maliceの1シーン |
吉岡氏は説明の最後にXboxの目標として「表現者が表現したいことを表現できるプラットフォーム・基盤技術の提供」を挙げた。これを実現するために、米国では2000年の11月から、Xboxのゲーム開発者向けのサポートプログラム“Independent Developer Program”(※1)と“Xbox Incubator Program”(※2)の2つが始まっているが、これを日本でも提供する計画で作業中という。プログラム内容については変更される可能性もある。
※1 Independent Developer Programは、個人レベルの開発者向けに、PC上でXbox向けプログラムの開発ができるよう、ソフトウェアやドキュメントを提供するもの(無償)。※2 Xbox Incubator Programは小規模なソフトハウスなどを対象に、Xboxの開発用機材『XDK』を提供(有償)するなどしてゲーム発売元と契約が結べるよう、マイクロソフトがバックアップをするというもの。
Xboxの開発用機材『XDK』。上部に見えるコントローラーはあくまでも開発用機材ということで撮影できなかった。ただしascii24では、以前『噂のXbox最新情報~これがX-BoxのBlueprintだ!?』という記事で紹介済み |
今回のプレスセミナーは、米国から未着とのことでXboxのモックアップの展示もなく、新しい情報も少なめだったが、3月下旬に幕張メッセで開催される“東京ゲームショー”では、ゲームタイトルを含め、いままで明らかにされていない情報について公表される予定だという。