インテル(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、日本エリクソン(株)、ノキア・モービル・コミュニケーション(株)、(株)東芝の計5社は、音声やデータを無線でやりとりできる、短距離無線技術を発表した。同技術のコードネームを“Bluetooth”という。
同技術は、ノートパソコン、携帯電話間でケーブルを介することなく、音声やデータの無線での通信を可能にするという。ターゲットは、個人・企業ユーザー。無線通信範囲は10メートル、モジュールのサイズは0.5平方インチ、消費電力は0.1W以下(2.7V)、音声・データのデータレートは1Mbpsという。'99年の下半期に商品が市場に登場する予定。
赤外線無線との相違点は、line of sight条件が不要だということ。例えば、かばんの中に入っているコンピューターと、手元にある携帯電話の間で通信が可能になる。コンピューターがかばんの中に入っていても、携帯電話が電子メールの着信をユーザーに通知したり、受け取った電子メールを電話のディスプレイで読むことができるという。また、ケーブルなしで、携帯電話をコンピューターに接続し、インターネットにアクセスすることができるという。
このほか、本発表でエリクソンは、同技術を用いた新しい提案“Automatic
Synchronizer watch & PC”で、時計とPDAのシンクロニシティー(情報の同期化)のデモを行なっていた。(報道局 西川ゆずこ)
http://www.Bluetooth.com/