Linuxでインストールを実行するには、CD-ROMのルートディレクトリにある「install_linuxファイル」を実行すればよい。GNOME上では、CD-ROMを挿入した時点で自動的に開かれるCD-ROMのウィンドウからinstall_linuxのアイコンをダブルクリックするだけでよかった。なお、この際にJavaの実行環境を起動するためか、意外と長い時間がかかったのだが、この間何のメッセージも表示されなかったので注意が必要かもしれない。もっとも、長いといっても1分程度のことだったのだが。
インストーラが起動するとパネルが表示され、インストールオプションを4種類の中から選択できる(画面1)。
(画面1)インストーラの起動画面 |
インストールオプションの違いは、どのコンポーネントをインストールかによるのだが、あまり複雑ではないので、あとから「Custom Installation」を利用して追加インストールするのも簡単だろう。インストールオプションの内容については表「インストールされるコンポーネント」を参照してほしい。なお、Customでは個々のコンポーネントそれぞれについてインストールするかどうかを任意に指定できる。
コンポーネント | full | Typical | Minimum |
---|---|---|---|
JBuilder 4 Foundation Features | ○ | ○ | ○ |
JBuilder 4 Enterprise Features | ○ | ○ | ○ |
JBuilder 4 Documentation | ○ | ○ | ― |
JBuilder 4 Additional Samples | ○ | ― | ― |
Inprise Application Server 4.1 | ○ | ○ | ○ |
ここではFull Installationを選択してみたが、コンポーネントごとにインストールするかどうか再確認する画面が表示されるので、実質的にはどのオプションを選んでも大きな差はないといってよい(画面2)。
画面2 インストールするコンポーネントの選択 |
コンポーネントのチェックマークを確認したら、「Install」ボタンをクリックする。しばらく待っていると、また新しいパネルが表示された(画面3)。
画面3 コンポーネントごとのインストールウィザードの起動パネル |
今度は言語の選択(English/日本語)があり、デフォルトは日本語になっていたので、このまま「OK」をクリックすると、いわゆるウィザード形式のインストーラが開始された(画面4)。
画面4 インストールウィザード |
ただし、ウィザードといってもここで行なう作業はライセンス条項を確認して同意することと、インストール先のディレクトリ(デフォルトでは/opt/jbuilder4)を確認することだけである。注意したいのは、「インストールの完了」というウィンドウで「完了」ボタンをクリックしても、複数のコンポーネントのインストールを指定している場合にはこれで終わりとはならないことだ。実はこのウィザードの部分は選択したコンポーネントの数だけ自動的に繰り返される。よく見ると最初に表示される「画面3」に示したパネルに、これからインストールするコンポーネントの名前が書かれているのだが(画面3では“Foundation”とある)、背景の画像が同じなのでうっかり見落とすおそれがあるので気を付けよう(実は筆者は再表示だと誤解して強制終了してしまった)。なお、通常はInprise Application Serverのインストールが最後になるはずだが、このインストール画面は他のコンポーネントと多少異なっており、ユーザー名やライセンスキーを入力するようになっているので、気を付けていればすぐに分かるはずだ。