デジタルファクトリ(株)は6月9日、セキュリティソフトウェア「NetLOCK」を開発する米Netlock Technologiesとの技術提携を発表した。この提携は、デジタルファクトリが販売する「Kondara MNU/Linux Server」にNetLOCKを組み込むことを目的としている。
NetLOCKは通信の暗号化、認証、アクセス制御を行なうための、IPsecに準拠したend-to-endセキュリティソフトウェアで、次の4つのコンポーネントから構成されている。
- NetLOCK Agent
- NetLOCK Manager
- NetLOCK Gateways
- NetLOCK Auditor
NetLOCK Agentはそれぞれのコンピュータにインストール、暗号化や不正なアクセスの監視などを行なう。暗号化はネットワーク層で行なわれるため、SSLなどとは異なりすべてのセッションを透過的に保護することが可能である。NetLOCK Managerは、管理者がそれぞれのNetLOCK Agentに対する暗号化アルゴリズムやデータ圧縮などのセキュリティポリシーを集中的に管理するためのソフトウェア。この2つが必須となる基本コンポーネントである。
NetLOCK Gatewaysは、NetLOCK Agentがインストールされていないコンピュータに対する通信を保護するためのソフトウェア。また、NetLOCK Auditorはセキュリティポリシーの変更を記録するためのソフトウェアで、管理者が不正にポリシーを変更していないかをチェックすることができる。
今回発表した製品の開発形態は、まずNetlock TechnologiesがNetLOCKをLinuxに移植し、デジタルファクトリがKondara MNU/Linux ServerにNetLOCKを組み込むという形になる。
動作環境は、Intel版およびAlpha版のKondara MNU/Linux Serverを予定しており、価格や製品概要などは未定。
なお、現在のところNetLOCKが稼動するプラットフォームは次のとおりとなっている。
コンポーネント | プラットフォーム |
---|---|
NetLOCK Manager | Windows NT |
NetLOCK Agent | Windows 95, Windows 98, Windows NT, Solaris, AIX, HP-UX, NetWare, Macintosh |
NetLOCK Gateway | Windows NT |
NetLOCK Auditor | Solaris |