東京ビッグサイトで「SECURITY SHOW 2009」(関連記事)と同時開催された、次世代照明の展示会「ライティング・フェア 2009」「LED Next Stage」では、次世代の照明がついに到来したという感触を得た(会期は3月3日~6日まで)。
会場では併催中の「リテールテックJAPAN2009」(流通業者向け展示会)、「JAPAN SHOP2009」(店舗設備・設計の展示会)とともに“統合展示会 街づくり・流通ルネサンス”と銘打たれたこともあり、特に店舗設備を意識した照明が多く見受けられた。
白熱電球も地アナも2011年まで
最近市販が開始された電球型LEDは、白熱電灯の口金に取り付けられるのが特徴だ。既存の照明設備にそのまま利用できる上、すでに普及している「電球型蛍光灯」をさらに超える省エネ性を持つ。
経産省が温暖化防止対策の一環として「白熱電球の廃止(2011年)」を打ち出し、それを受けて電球型蛍光灯の普及が一気に進んだように、白熱電球の口金をそのまま利用できることは分かりやすいセールスポイントになるのだろう。パナソニックなど数社が同様のLED電球を参考出品し、今後は激烈な商品競争が十分予想される。
蛍光灯の代替は一筋縄ではいかない?
同様に直管型蛍光灯(ストレートタイプ)にも代替可能なLED製品が増えつつある。インバーター追加などの配線工事は必要なものの、トータルで見て消費電力が減らせるLED製品も登場してきている。
確かに蛍光灯となるとインバーター・点灯回路などが付くため、電球のように単に差し替えれば済むわけではないが、既存の反射板や陳列棚を利用できるというメリットがある。
とはいえLEDと蛍光灯では特性が違うため(詳細は次ページ)、ホーム/オフィス/店舗など、それぞれの利用シーンに合わせて新しい照明設計を行なうのがいいようだ。会場内の多くの企業ブースで、その天井照明をLED化することでLEDの完全代替化をアピールするところは多かった。
(次ページ、「LED照明って実は省電力にならない?」に続く)