事務機然とした大型のシュレッダーだけでなく、今や家電量販店でもPCショップの周辺機器置き場にでも、高確率で置いているのがシュレッダーだ。そもそもシュレッダーがPC周辺機器と呼べるかどうかはともかく、ちょっとした印刷物やメモからでも個人情報が漏れてしまう危険があるという事実は、コンプライアンス(法令遵守)の徹底が求められるオフィスワーカーならば重々承知しているはず。なので、PCショップなど身近な場所で目にするようになったのはある意味自然なことなのかもしれない。
古い名刺や伝票、些細な伝言メモも
安易に丸めて捨てない習慣を付けよう!
サンワダイレクトの「コンパクトパーソナルシュレッダー」(400-PSD001WB/002WB)は、どちらもいわゆる卓上サイズの個人やSOHO向け電動小型シュレッダーだ。より大型の「400-PSD002WB」ですら、底面積はA4サイズの半分強、高さもA4用紙を横にした程度におさまっていて、体積的にはティッシュ箱2つ分よりも少ないといったところ。
「400-PSD001WB」はさらに小さくて、底面積、高さともにA4用紙の半分程度(A5サイズ程度)となっていて、オフィスのデスクサイドに置かれるクズ入れ程度というコンパクトさだ。
いずれも本体の横幅がA4よりも小さく、用紙の挿入口もA4より狭いので、A4用紙を裁断するには横半分に折って挿入することになる。また、一度に裁断できる枚数はA4用紙2枚程度となっている。裁断方式はクロスカットタイプで、裁断後の用紙はちりめん状に細かくなるため、再現するのは困難だ。
A4用紙をそのまま裁断できないので、オフィスでの書類裁断用としてやや不満に思えるかもしれないが、オフィスで大量に重要文書が排出される環境であれば、別途大型のシュレッダーや機密書類の廃棄サービスを利用すべきだろう。
本製品は、そうした共用の機器を使うほどではないが、そのままゴミ箱に安易に捨てるのはためらわれるという、郵便物や古い名刺、電話番号や相手の名前を記したメモなどを手軽に裁断するための卓上機器として1台置いていると重宝する、そんな存在だ。
PSD002はCD/DVDやカードの裁断にも対応
実際にしばらく使ってみると小型のこの製品にも意外に不便さは感じない。というのは、A4文書を除く個人情報の載った印刷物といえば封筒やハガキ、精算する予定のない領収書や不要になった納品書、送付票の控えなどがほとんどでこれらはA4の半分程度の挿入口でも十分対応できるからだ。
さらに400-PSD002WBでは、CD/DVDやカードなども裁断することができ、機密記録や個人情報のファイルが含まれるCD/DVD-Rや、有効期限切れのIDカードなどを気がねなく捨てることができる。
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オフィスからの情報漏洩は企業の信用を失墜させる重大事件として盛んに報じられているにもかかわらず、なくなることがない。悪意を持った内部/第三者の犯行を完全に防ぐのは難しいことだが、少しでも安心・安全なオフィスワークを実現するには、こうした小型製品を小規模な部署単位でも導入してはいかがだろうか。