15分単位でしか
入力できないようにする
ポイント1――入力時のルールは 入力規制 で設定 ポイント2――「15分単位」を設定するには MOD関数
出勤時刻、退出時刻を15分単位でしか入力できないように制限をつけてみましょう。
セルに入力するデータを制限するのには、「入力規則」の機能を利用します。
入力規則の「数式」にはMOD関数を使った条件を設定します。MOD関数は、割り算の余りを求める関数です。
入力した時刻の「分」をMINUTE関数で取り出し、それを15で割ります。その余りが0、つまり割り切れたときだけ入力を受け付ける設定にします。
さらにここでは、分を15で割って余りが出たときは、15分単位で入力するようメッセージを表示し、再度入力を促す設定にしています。
メニューバーから[データ]→[入力規則]を選ぶ
C5からD9のセル範囲を選択しておき、メニューバーから[データ]→[入力規則]を選んで左の「データの入力規則」画面を開く。(1)[設定]タブの(2)[▼]→[ユーザー設定]を選択し、(3)「=MOD(MINUTE(C5),15)=0」と入力。(4)をクリック(画面左)。
(5)「スタイル」の[▼]→[停止]を選ぶ。(6)表示したいメッセージを入力する。(7)最後に[OK]ボタンをクリック(画面右)。
これで、時間が15分単位でしか入力できないようになり、それ以外の値を入力するとメッセージが表示されるようになる。
式の解説 条件の設定 に入れた式は?
MOD関数は割り算の余りを求める関数。
ここでは、C5セルに入力された時刻の分だけをMINUTE関数で取り出し、それを15で割った余りを求める。
それが0なら15分単位で入力されたことになる。
知ッ得――15分単位かつ9時以降しか入力できないようにする
出勤時刻のデータを、15分単位かつ9:00以降しか入力できないようにするには、「数式」に「=AND(MOD(MINUTE(C5),15)=0,C5>="9:00"」と入力する。
これは「15分単位」、「9:00以降」の2つの条件をAND関数でつなげたもの。
本記事は「アスキードットPC 2006年1月号」の特集記事を元に、編集・再構成したものです。
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