ベンチマーク テスト構成
今回用意した比較用CPUは「Athlon X2 5000+/2.6GHz」と「Phenom X3 8750/2.4GHz」の2つ。Athlon X2 7750BEの動作クロックは2.7GHzであるため、Athlon X2 5000+とクロック合わせた2.6GHzでもテストを実施。またPhenom X3 8750は2.4GHz以上の製品が存在しないため、そのまま2.4GHzにてテストを行なっている。以下、本文およびグラフにてCPUのブランド名は省略させて頂く。テスト環境は以下の通り。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Athlon X2 7750 Black Edition(2.7GHz) Athlon X2 5000+ Black Edition(2.6GHz) Phenom X3 8750(2.4GHz) |
マザーボード | MSI「K9A2 Platinum」(AMD 790FX/BIOS Ver.140) |
メモリー | DDR2-800 2GBx2 |
ビデオカード | ASUSTeK「ENGTX260/HTDP/896M」(GeForce GTX 260/メモリ 896MB) |
HDD | HGST「HDP725050GLA360」(500GB SerialATA) |
OS | Windows Vista Ultimate SP1 (32bit) |
チップセットドライバ | ATI Catalyst 8.12 |
グラフィックドライバ | NVIDIA ForceWare 180.84 |
マザーボードはAMD 790FXを搭載するMSI「K9A2 Platinum」に、GPUはGeForce GTX 260を搭載する製品を用意した。メインメモリ容量は4GBと、32ビット版Windows Vistaが認識できる最大容量を確保している(実際に使える容量は3.25GB)。なおNVIDIA PhysXは基本的に有効にしている。
テストは「3DMark Vantage」のPerformanceモードでのCPUスコア、「CineBench R10」の1CPUおよび4CPUでのレンダリングテスト、「Sandra 2009」のCPUテスト、「Superπ」による104万桁のテスト、「TMPGEnc Xpress 4.0」によるエンコードテスト、そしてゲームパフォーマンスを計測するため、「ロストプラネット エクストリームコンディション」、「F.E.A.R.」、「デビルメイクライ 4」、そして比較的重いオンラインゲーム代表として「大航海時代 Online ベンチマーク」を用意した。基本的にすべてアンチエイリアシングと異方形フィルタリングを無効にし、グラフィックス設定は選べる最大のものを選択している。
3DMark Vantage
3DMark Vantage。Performanceモードでの総合スコアは、いずれのCPUもそれほど差はないが、X2 5000+がやや落ちている。クロックでは不利なもののコア数で勝るX3 8750が、X2 7750BEのスコアと並んでいるのは興味深い。
![3DMark Vantage Performance 3DMark Vantage Performance](/img/2008/12/15/802615/l/a48bbd0ca3d4a8c2.jpg)
3DMark Vantage Performance (単位:score) better→
そこでCPUスコア部分のみを抜き出して比較してみると、GPU要素の低いCPU1テストでは3コアのX3 8750がダントツとなった。これはある意味予想通り。続いてPhysXが効く、CPU2だが、CPUコア数に応じて重み(ゲート数)が増えるため、クロックの低いX3 8750は伸び悩む結果となった。
![3DMark Vantage CPU Test 3DMark Vantage CPU Test](/img/2008/12/15/802616/l/2e77e90e310ae768.jpg)
3DMark Vantage CPU Test (単位:score) better→
(次ページへ続く)
![](/img/blank.gif)
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