次世代クライアントOSである「Windows 7」は、ディスプレーに貼られたタッチセンサーによる操作(マルチタッチ)をサポートしている。画面を触れるだけで、ボタンなどを直感的に操作できる。また、iPhoneやGoogle携帯(Android)のように、指の動きをコマンドにできるジェスチャーも採用されている。
例えば写真を拡大するときには、ディスプレー上にある写真に指を添えて広げると、画面上でも写真が拡大していく。また、ブラウザーなどでよく使う上下のスクロールも、ブラウザーの画面に指をタッチして上下に動かせば、画面がスクロールする。
Windows Vista同様、Windows 7はタブレットPCの機能も持っている。そのため、ディスプレーに指で文字を書いたり、絵を描ける。手書き文字認識機能を持つアプリケーションならば、ノートパッドに指で書いた数式を自動的に認識して、計算まで行なうといった芸当もできる。タブレットPCと同じようにソフトウェアキーボードがサポートされているので、画面上にキーボードを表示して、そこから簡単な入力も行なえる。
Windows 7に搭載されているマルチタッチの機能は、2007年に発表された「Surface」がモデルとなっている(関連記事)。Surfaceで実現されていたマルチタッチの機能が、そのままWindows 7にも採用されたようなものだ。ただし、Surfaceが実現している「画面上にデバイスをおいて、パソコンとデータを交換/移動」させる機能までは実現していない。デバイスも含めた今後の進化が待たれる部分だ。
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