Apertureは今年2月にバージョン2がリリースされてから、わずか1カ月あまりでバージョン2.1にアップデートした。数字的にはたった0.1のバージョンアップながら、実は大きな変化を遂げている。プラグインを組み込み可能な構造となり、サードパーティー製の多種多様なプラグインを用いた画像編集が可能になったのだ。RAW現像および画像管理ソフトとしての、Aperture 2.1を総合的に評価してみたい。
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大きく刷新されて使いやすくなったインターフェース
Apertureは、2006年にプロフォトグラファー向けのRAW現像/写真管理ソフトウェアとして登場し、RAWをJPEGのように扱う、というコンセプトでプロの支持を集めた。
Aperture 2の付属品
今年2月にリリースされたバージョン2.0では、画質や機能を強化しつつインターフェースをシンプルに改良。プロのみならず広く写真愛好家に向けたより親しみやすいソフトに生まれ変わった。そして4月にアップデートされた最新バージョン2.1ではオープンプラグインアーキテクチャーを搭載し、プラグインによるさまざまな機能拡張が可能になった。すでに数多くのプラグインがサードパーティーから発表されている。なお、2.0のユーザーはソフトウェア・アップデートで2.1へと無償アップグレードできる。
Aperture 2はインターフェースを大きく刷新し、分散していた操作パネルが「インスペクタ」パネルとして一体化しており、表示/非表示をボタンひとつで切り替えられる。このパネルには、写真の管理をする「プロジェクト」、情報を表示する「メタデータ」、実際に写真を編集する「調整」といった3つのタブが用意されている。主な作業はこれらのタブを使い分けて進めるのだ。
一方、表示モードは従来の「ブラウザのみ」「ブラウザとビューア」に加え、「ビューアのみ」が新たに加わった。この表示モードとインスペクタパネルはショートカットキーでスピーディーに切り替え可能で、見やすさと高い操作性の両立に成功している。
「フルスクリーン」モードもデザインが改良され、単純なフルスクリーンビューアーという位置づけから、画像を大きく表示しながらほとんどの作業が可能なモードへと強化された。
インターフェース:ブラウザとビューア
インターフェース:ブラウザのみ
インターフェース:ビューアのみ
インターフェース:ビューアのみ
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