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アニメとラップの異色タッグ

軸がぶれまくり!! ネット発「らっぷびと」を取材した

2008年07月09日 16時00分更新

文● 斎藤温

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深夜4時にドラゴンボールを熱唱


── 普段はどういう制作環境なんですか?

SHURE「SM58-LCE」

ダイナミックマイクの王道的存在である、SHURE「SM58-LCE」

らっぷびと 機材で言うと、一緒にやってた高校時代からの仲間とお金を出し合って買った共有のオーディオインターフェースやミキサーを使っています。シーケンスソフトは、バイトして買った「ACID」ですね。あとは普通にマイクスタンドを立てて、ポップガードつけて、っていう。まぁ至って普通のやりかたです。

 ただ、マイクは一時期SHUREの「SM58」を使ってたんですが、突然音が出なくなっちゃって。友達が「直せるかも」って言ってたので貸したら、バラバラになって返ってきましたwww だから今は、最初に買った5000円くらいのマイクに戻って頑張ってます。


── 録音場所はご自宅ですよね?

らっぷびと ええ。実家住まいなんで、録音するときは親に「これでテレビでも見てて」ってヘッドフォンを渡してます。ヘッドフォンをしてても「うるさい」と言われることもありますけどね。


── 周囲の家から苦情は来ませんか?

らっぷびと 実家は団地なんですが、以前、親がいない日に友達とSkypeで盛り上がって、深夜4時に「ドラゴンボール」のオープニング曲を熱唱したことがありますw それでも周りの家から苦情が来なかったんで、たぶん大丈夫なんだろうと。これで実は漏れてたら結構ショックですけどね。もうかれこれ3年間もそのスタイルでやってるのに。


── 今回のCDリリースにあたって、初めてプロのスタジオで録音したと聞きましたが、どうでした?

らっぷびと リアルタイムでリズムの取り方などの細かいチェックを受けたのは、結構勉強になりました。いつもは自分だけか、ほかの人間とやるとしてもネットを介してデータのやりとりをして楽曲を作っているので。スタジオ録音のあとに自宅で録音した楽曲があるんですが、知り合いのラッパーに聴かせたら「録り方が上手くなった」と誉められました。

 でもあとは特にないですかねえ。たまたま収録したスタジオが、KEN THE 390っていうヒップホップアーティストの「超・ラップへの道」って曲のPVで使われた場所だったので、入ったときは「本物だ」と緊張しましたけど、何回か録音したら気にならなくなりました。どっちかっていうと自宅の方が楽でいいですね。


── 家では「ニコ厨」(ニコニコ動画をヘビーにチェックしている人)だったりするんですか?

らっぷびと そんなことないですよ。以前は、ニコニコ動画ランキングの1位から100位まで全部見ていた時期もありましたけど、今はランキング上位を見た後に、「らっぷびと」タグからdisられてないか(非難されてないか)チェックするくらいですw

 ネットも「はてなアンテナ」を使ってヒップホップアーティストのブログや2ちゃんねるのまとめブログを見るくらいですね。ヒップホップの情報も専門のウェブマガジンと友達が頼りです。

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