エコだ環境だと、もう耳が痛くなりそうだが、確実に地球は汚染されており、徐々に自然が破壊されつつあるのは周知の事実。世界が一丸となって、これ以上地球を汚さないために試行錯誤、切磋琢磨しているのが現状だ。
さまざまな環境対策を打ち出しているのは、船舶業界も一緒。船のサイズによっては、クルマ以上に膨大な燃料を必要とするだけに、やはり環境の問題が立ちふさがる。そんな中、世界的に注目されているのがPeter Bethune氏が所有するボート「Earthrace」である。
このボートには、バイオディーゼルエンジンが搭載されており、植物油や動物性脂肪から作られる再生可能燃料で動く。このエンジン、エコなのになんと1080馬力ものパワーを絞り出すというから驚き。ターボチャージャーを使って、3バールもの過給圧で空気をエンジンに押し込めるのだ。また、Earthraceには3000ガロンの燃料を積むことができ、満タンにした場合の総重量は23トンにもなるという。
Peter氏は、このボートのクリーンさを世界中にアピールするとともに、世界一周のレコード記録を塗り替えるために、現在も地球のどこかでチャレンジ中だ。なお、チャレンジの様子はEarthrace TV(下記参照)というサイトで見ることができる。