(株)カプコンのハンティングアクション「モンスターハンター」シリーズの最新作、PSP専用ソフト「モンスターハンターポータブル 2nd G」(以下、MHP2ndG)が2008年3月27日に発売される。その体験会が同社の東京支社で行なわれるとのことで、狩人である筆者がスキップしながら行ってきた。
そもそもモンスターハンターはどういうゲームなの?という読者の方がいると思うので説明しておこう。
モンスターハンターではプレイヤーは1人の狩人になり、舞台となる村や街で依頼を受け、モンスターを狩猟したり、アイテムを採集したりする。いわばゲームの中で生活する、ある種のセカンドライフとも言うべきゲームなのだ。また一般的なRPGのように、レベルの概念や職業というのが存在しない。対峙するモンスターの生態やフィールドの立地をいかに把握しているがポイントとなる。
MHP2ndGは、2007年2月22日に発売したPSP専用ソフト「モンスターハンターポータブル 2nd」(以下MHP2nd)の続編となる作品。シングルクエスト中に「アイルー」という猫型のモンスターをお供として連れていける「オトモアイルー」などの新機能が実装される。そのほかにも、不満点がよせられていたシステムがかなり改善されているのがポイントだ。
新機能以外の具体的な変更点は以下のとおり。
- アイテム屋や行商ばあちゃんから購入したアイテムを直接アイテムボックスに送れる
- アイテム屋などでアイテム売却時に、ポーチ内のアイテムを整理できる
- アイテムボックス内での調合が可能
- アイテムボックス内はL・Rボタンでページ送りができる
- アイテムボックス内のアイテムを1枠99個まで保管できる
- 装備のマイセット登録数が増加 インナーが変更可能
- キッチンアイルーからアイテムを要求された場合やよろず焼きをする際に、ポーチになくてもアイテムボックスにあればその場でアイテムを渡せる
- クエストクリア報酬は直接アイテムボックスに送ることも可能
- 防具の強化に必要な鎧玉の種類が、アイコン表示でひと目でわかる
- ポッケ農場の釣りエサの残りがわかる
- 農場内でアイテムが必要な採集は、ポーチに所持してなくても直接アイテムボックスから使用できる
- ギルドカードのカードリスト登録数を増加し、カードリストの整理機能が便利に
改善点として筆者が重要だと思った項目は、「クエスト報酬を直接アイテムボックスに送れる点」と、「アイテムボックス内のアイテムを1枠99個まで保管できる点」の2点だ。
従来までのモンスターハンターの仕様では、ガンナーで狩猟に行く場合は、弾や調合書や調合材料をポーチに入れて持っていくため、クエスト報酬を入手時に泣く泣く調合書を捨てて帰ることも多かった。クエスト報酬は直接アイテムボックスに送れるようになるので、サポートアイテムを多数所持してクエストに挑んでも、安心して素材を持ち帰れる。なお、剥ぎ取り素材は従来どおりポーチ行きとなるので注意が必要だ。全国のガンナー諸君! これで調合書1や回復薬を捨てて帰ることはなくなるぞ!
もうひとつの1枠99個までアイテム保管できる点も大きい変更だ。例を挙げると、体力とスタミナの上限を最大まで上げたうえに完全に回復する「いにしえの秘薬」は、ポーチの中やアイテムボックスの中でもひとつしか1枠で所持できなかった。そのため複数個アイテムを所持した場合、アイテムボックスを圧迫するため、作り置きができないアイテムとなっていた。
上記の仕様変更により、事前にアイテムを作り置きしておくことで、狩りでの連続使用が可能になっている。なお、99個所持できるのはアイテムボックス内に限られており、ポーチ内の個数は通常通り限定されている。