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転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第14回

小説家志望からエンジニアへ転身。転職回数の多さは、スキルアップの道となる!

2006年11月09日 00時00分更新

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転職は常にスキルアップの機会と捉える

 IT系出版社でエンジニアの基礎を学んだ佐藤さんは、国内トップレベルのエンジニアになる目標を掲げるようになっていた。そして転職することで新たなスキルを身につけていこうと考え、2002年に就職を果たす。

「習得したかったのは大規模ネットワークシステムの構築とコンテンツ配信のスキルです。そして数社の採用試験を受けた結果、私がプロジェクトを1人で丸抱えしてきたという出版社での経験が強みとなり、大手コンテンツ配信会社への転職し、希望どおりブロードバンド配信に携わることができました。この会社ではJavaを学び、不具合のあるサイトの作り変えや、制作コストの圧縮など、新たな経験を積むことができました」

 こうして佐藤さんは大手コンテンツ配信会社で大規模なシステムやインフラの構築、Javaを習得。入社から1年ほど経った頃、さらに次のステージを目指して2度目の転職を決意する。再び転職活動を開始した佐藤さんは、内定を得た5社の中から大手インターネットメディア会社を選択した。

「内定した5社のうち4社での業務内容は、すでに完成しているコンテンツ管理が中心だったので、次のステップへ進む仕事にはならないのではないかと思いました。かたや入社を決めたインターネットメディア会社は『人気懸賞サイトのシステムを一から作り直さないか』と誘ってくださったのです。以前からBtoCサイトをJavaで構築したいと考えていたので、これは渡りに船だと思い2003年に入社しました。このインターネットメディア会社では高負荷サイトにあえてJavaを使うことに挑戦。当時では技術的に困難とされていましたが、この懸賞サイトを『Apache+Tomcat』を使用したサイトに作り替えることに成功しました」

 佐藤さんらがシステム構築したこのサイトは社内外で高い評価を受け、新聞にも取り上げられた。この成功から1年後、佐藤さんは開発部長に昇進。他部署が担当するWebサイトのシステム構築も手がけるようになり、30歳にして20人の部下を持つようになった。ところが、佐藤さんは2005年11月にまたもや新天地を目指す。国内トップレベルのエンジニアを目指す佐藤さんにとって、マネジメントが業務の主となる現状は目指していた仕事ではなかった。そこで、マネジメントだけではなくエンジニアとしてのスキルを高め、自分の作ったシステムを多くの人に使ってもらえる環境を選んだのだ。

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